TAKAHIRO「岩ちゃんはまだまだだな。…女心わかんねぇってさ。」
剛「TAKAHIROさんは当然女性関係派手ですから!オレはあの日から…真理しかみてきてないんですよ。」
TAKA「ほら言った!ほら!いま!」
剛「え??」
TAKA「オレは~あの日から~真理しかみてない…岩ちゃんそういったでしょ?簡単なこと。それが愛って事。」
剛「愛じゃないっすよ。…だって彩花ちゃんを抱いてしまったし。」
TAKA「だから、彩花ちゃんと付き合うの?抱いたから??おっかしー!」
剛「何がおかしいですか??」
N「おっかしー…さっきから聞いてるけど偽善者~それ以外何物でもないなぁ。」
直「俺も今回は岩ちゃんの考えを見直すべきだと。」
直己さんまで!!なんなんだ??
オレは自由が欲しかったんだよ。束縛じゃなくて自由が…おかしいって言われる意味もわかんない…
健「あー…ええねん。ええねん。わからないやつには何を言ってもわからんから、俺が真理先生の事見とるさかいな。」
TAKA「健二郎にとられて気がついた時には既に遅しのパターン」
剛「なんで健ちゃんがいるんだし…EXILEの事務所に。なんなんだし。」
健「せや!ほい。これな!ちゃんと渡したさかいな。」
健ちゃんはそういって事務所を出ていく。
なんだ?この紙袋…なんだ??オレは紙袋をあけてみる。中にはまだ執筆途中の真理の原稿が入っていた。
TAKA「あ~ん真理ちゃんの愛のラブレターだぁ!健二郎やるぅ」
オレは椅子に座ると原稿を読み始めた。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
由紀「真理先生、今日から真理先生の専属になりました。改めてよろしくお願いします。」
真理「もー!…先生はやめてよー…恥ずかしい。」
由紀「いえいえ!公私混同はやめます。そりゃー日常生活とかプライベートになったら真理さんに戻しますけどね!」
由紀ちゃんはしっかりしてきた。初めはどんくさいって思っていたけど、剛典がいなくなってますます由紀ちゃんを頼りにしている私がいる。
ピンポン
由紀「あれ?だれだ?先生まっててください。」
剛「真理…」
真理「剛典??…何?忘れ物??」
相手は剛典だった。
久々にみる。剛典に胸がキュッとなる。
剛「そんなとこ。」
真理「そっか…執筆途中なんだ。だから適当にしていってね。」
そういった私を後ろから抱きしめる剛典。
真理「ど…どした?」
剛「なんだろ?…自分に自由が欲しいとか言ったけど…ちがって…足が勝手に真理の所へ向いていて…」
真理「あっ!そのセリフ!まってね!まって!主人公が戻ってくる足が自然にむいていた…それは」
剛「それは…」
真理の顔を振り向かせるとそっと唇を重ねる。
なんて馬鹿なんだ…なんて臆病者だったんだ…
カッコつけたいなんてなんで考えた?
初めからこうやって真理をだきしめていたら??真理に触れていたら??
不安や戸惑いもなかったんじゃないかって。
真理「んー!んっ!んっ!」
剛「え?…ごめん。」
真理「あー!苦しかった~…。いきなりすぎる!」
剛「もしかして息止めてた??(○≧ч≦○)」
『 大げさな幸せなんかじゃなくていい…ほんの小さな日常に 好きな人がいるなら
そんな光になって 』
そこで真理の小説は止まっていた。
健『 なぁ。岩ちゃん、好きだっていうのは理屈じゃないさかいな。』
健ちゃんの言葉が頭を蘇る。
ただ…オレはまだまだ浅はかで子供だった…
こんなんで終わるはずもなく…まだまだ始まった試練。
つづく