修練や教導でよく行く本山だが、子どもたちの得度の

ために付き添いで行くのは珍しい。


 8時50分に大寝殿で着替えが済んでいるようにと言われ、

ホテルを7時に出て宗務所に車を置いて、五条まで朝食を

食べに行く。子どもたちは朝マック、妻と二人で定食屋で

朝定食を頂く。夕べイタリアンでこってりだったので、さすがに

朝からマックという気分にはなれなかった。


 食べてから急いで大寝殿で着替える。長男は小生が、娘は

別の宮御殿で妻が着替えさせる。3月末に教務所で得度研修会

があったとき初めて足袋や白衣を着ただけで、今回で2回目

だからとても自分では着れないからね。


 しかし、自分で着るとのと違って着させるのは案外時間がかかるよね。


でも、早めに終えて得度が済んでいないので、衣を着れないから

浄衣なるものを着て御影堂に。


付き添いはそのまま待っていて、受式者だけ唐戸を締め切った

御影堂でおかみそりを。9歳で得度された親鸞聖人は夜受けたと

いうことにちなんで、御影堂を全部閉めきって真っ暗の中での

儀式。それも、付き添いも誰も入れることが出来ない。


 15分になってから付き添いは御影堂のお縁に移動。おかみそりを

門首から受けた受式者は一度外に出て、付き添いの者から直綴を

もらって着替える。


 それから唐戸が一斉に開いて、誰でも御影堂の中に入ることが

ようやく許される。墨袈裟を着てみんなで一緒に正信偈のお勤めを。


 子どもたちの姿を見て何だか胸が熱くなった。