教室でねる・茜・友梨奈で弁当食べている。
友香は生徒会でいない。
だが、友梨奈は元気がない。
平「...」
茜「自業自得よ」
平「...わかってるよ」
理佐と別れてから、学校も日常も楽しくなくて...退屈すぎて...、何もかも嫌になる。
ね「またどっか遊んでるの?」
平「違う...」
茜「じゃあ、何。理佐?」
平「...うるさい」
ね「てっちゃんは本当に素直じゃないんだから。理佐の事、忘れらないぐらい...本気だったって事なんでしょ?」
平「うん...」
茜「てっちゃんはきっと不器用なんだよ。だから本当の自分の気持ちに気付かなかったんだと思う。そこもてっちゃんらしいけど...今なら、間に合う。ふーちゃんからLINEが来たよ。屋上に行きなさい!ちゃんと素直になるんだよ!」
ね「ちゃんと想いを届けて、素直になる事!」
と2人から喝を入れられた友梨奈。
平「...、分かった」
理佐、ごめんね。
たくさん、傷つけたよね。
もう1度...私にチャンスをください。
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てちと別れて1週間。
すぐに別れたことが噂になり、私もよく呼び出されて告白されることが増えた。
すぐに別れたことが噂になり、私もよく呼び出されて告白されることが増えた。
けど...、気持ちには嘘がつけなくて今でもてちのことが好き。いつもなら、呼び出されても行かないけど、今回は違った。
昼休み、ふーちゃん、ダニ、尾関と廊下で話していると...。
『渡邉理佐ちゃんだよね?』
理「はい...、そうですけど」
『2人で話したい。ちょっと時間ちょうだい』
普段なら絶対について行かないんだけど...雰囲気とか背丈とか髪型とか...いろんなところがてちに似ていた。
みんなに先行っててって声をかけてその人について行った。
屋上に入ると、やっぱり...。あれしかない。
『理佐ちゃん、最近別れたって噂きいたんだけど、本当?』
「あ、はい」
『そう。じゃあさ、私にもチャンスあるよね?』
くしゃっと笑ってそう言った、名前も知らない人。ネクタイの色を見ると、3年生かな...。
笑い方がてちと似ていて、ちょっとキュンとする。でも...、違う。こんなの違う。
『可愛い。私なら大事にするよ?』
理「っ...」
一瞬、大事にされるならいいかなって思ってしまった。でも...まだ、てちを好きな気持ちは消えていない。それどころか一方に増すばかり。
だから私は先輩の目を見て、こう伝えた。
理「すいません。私...まだ、てちのこと好きなんです。なので付き合えません」
『そうなんだ』
理「だから...、その気持ちには、っ...?!」
『んー...諦めきれないなぁ』
そう言って私に近づいてくる先輩。
壁に追い込まれて、怖い...。
先輩の手が私の頬に触れる。
私を見て先輩はニヤッと笑った。違った。
全然、似てない。てちはもっと目が優しかった。
理「すいません。私...まだ、てちのこと好きなんです。なので付き合えません」
『そうなんだ』
理「だから...、その気持ちには、っ...?!」
『んー...諦めきれないなぁ』
そう言って私に近づいてくる先輩。
壁に追い込まれて、怖い...。
先輩の手が私の頬に触れる。
私を見て先輩はニヤッと笑った。違った。
全然、似てない。てちはもっと目が優しかった。
そのまま唇にキスをされる。
どんなに抵抗しても先輩から逃れなくて...シャツのボタンをどんどん外されていく。
『そいつの事好きなら...無理矢理にでも奪う』
理「嫌っ...!!」
理「嫌っ...!!」
シャツは全開になり、体を触られると思った時だった。まさか...あの人が来るなんて、思ってもなかった。
平「ここ、学校なんだけど」
『邪魔すんな』
平「どっかの誰かさんがLINEで屋上に行けって言われたからさ、来たんだよね」
てちがそう言うと、先輩の胸倉を掴んだ。
『てめぇ...』
平「理佐を傷つけたのは私も同じだよ。でもさ...、お前みたいなやつに理佐が傷つけられるのがくそむかつくんだよ」
てちは先輩の返事を待たずに、顔を殴った。
『てめぇ...』
平「理佐を傷つけたのは私も同じだよ。でもさ...、お前みたいなやつに理佐が傷つけられるのがくそむかつくんだよ」
てちは先輩の返事を待たずに、顔を殴った。
壁に飛ばされた先輩は怯えながら、屋上を出た。
平「っち...、おい!!!っ....り、理佐」
理「もういいっ...」
平「っち...、おい!!!っ....り、理佐」
理「もういいっ...」
まだ、怒りが収まってなくて、追いかけようとするてちの背中に抱きつくと、てちは何も言わずに自分のパーカーを私に羽織らせた。
平「大丈夫だよ...、理佐」
理「...っ、てち」
平「ごめんね...」
理佐を優しく抱きしめる。
今までの思いが溢れ出てくる。
理「...てち?」
平「すぐに助けてやれなくてごめんね、理佐の事、たくさん傷つけた...本当にごめん...」
いつの間にか涙が流れていた。
理「...っ」
私の肩に顔を埋めているてちを、意地でも顔を両手で持ち上がらせた。やっと見えた。
理「...っ」
私の肩に顔を埋めているてちを、意地でも顔を両手で持ち上がらせた。やっと見えた。
こんなにも顔をぐちゃぐちゃにしちゃって...。
平「今まで、色んな人と付き合ってきたけどっ...、それでも理佐は違くて。初めて、こんなにも好きでいられて、理佐だけしか考えてなくて...、だからキスされても理佐なら許してくれるんじゃないかなって、密かに思ってて、だから、拒否らなかった」
理「うん...」
平「でも...理佐と別れて毎日が辛くてっ、ずっと理佐の事しか考えられなくて、こんな私が理佐の事が...こんなにも大切なんだなって気付いたよ」
平「今まで、色んな人と付き合ってきたけどっ...、それでも理佐は違くて。初めて、こんなにも好きでいられて、理佐だけしか考えてなくて...、だからキスされても理佐なら許してくれるんじゃないかなって、密かに思ってて、だから、拒否らなかった」
理「うん...」
平「でも...理佐と別れて毎日が辛くてっ、ずっと理佐の事しか考えられなくて、こんな私が理佐の事が...こんなにも大切なんだなって気付いたよ」
理「気づくの遅いよっ...バカ」
平「うん、私はバカだ...。だからっ...」
理「うん...」
平「呼び出しされても、キスを頼まれても絶対に断るし...むしろ、行きたくないし。理佐だけが私の彼女だから」
理「本当に...?」
平「信じてもらえるように頑張る。それに...理佐の居ない生活とか無理だよ」
また泣き出しそうなてちを見て...、本当に愛おしいくて可愛くて、今までの気持ちが溢れてきちゃいそうだ。
理「そんなのっ...私もだよ」
平「もう...、別れるとか言わないでね」
理「...じゃあ、約束してよ。ずっと傍に居て」
平「うん、約束」
小指を絡ませて、指切りをする。
なんだか、くすぐったくて...笑いながらおでこをくっつける。
平「これからは全力で守ります」
理「ふふ、てちらしくない笑」
平「これからは全力で守ります」
理「ふふ、てちらしくない笑」
平「なっ!これでも、真面目にっ...」
私はそんなてちの唇を奪った。
平「...?!っ、何すんだよっ...」
理「別にっ...」
平「ほ、ほら...教室戻るよ」
やっぱ、私は理佐しか愛せないや。
理「うん」
私の手を掴んで、私より前に歩くてちの背中姿がとても大好きだなーって改めて思う。
そして、教室に戻ると...。
平「ごめん。理佐を傷つけたことは本気で反省しています。だから、今度こそは私が何があっても理佐を守るし大切にします」
って、真剣な顔で言って、頭を下げた。
理「っ...」
そう言われた、ダニは固まってしまった。ふーちゃんは一瞬驚いた顔をしたけど微笑みながら...。
冬「茜の言う通り不器用で理佐の事が大好きバブだったのね笑笑」
織「もー、世話がやけるバブ」
平「ねぇ、ふーちゃんまでバブって...」
理「っ...バブって可愛い笑」
平「うるさいっ...」
恥ずかしいから、顔を理佐からそらす。
茜「やっほー、仲直りできて良かったよ」
心配してねると仕事が終わった友香と理佐のクラスに行ってみれば、無事仲直り出来て良かった。
織「本当に、ハラハラドキドキしたよ〜」
平「ごめんって...」
茜「こりゃー、ふーちゃんに感謝だよね」
冬「おごりね?笑」
平「えー...、なるべく安いのにしてよ」
冬「どーしようかなーーー笑」
理「ふふっ」
なんだか、あの事が嘘みたいで今がとても楽しいし。てちと居られるのが死ぬほど幸せ。
だから、こっそり手を握る。ちょっとだけ自分よりちっちゃい手を握ると、優しく握り返してくれる。でも、相変わらず冷え性。この子は。
でも、それも含めて好き。
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これからもずっと、てちと一緒に居たいな。
だから、もっと私を好きになってね。
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もう理佐を離さないから。
だから、これからも覚悟してて欲しい。
平・理「"ずっと、大好きだよ"」