以前、紹介した喜多川泰さんの
『運転者』がこれから起きる未来に繋がる現在について、未来目線から説いているとしたら
この川口俊和さんの『コーヒが冷めないうちに』は
過去目線から現在を説いている本です



過去に戻れるカフェの話。

しかし、それにはルールが沢山ある。その中で特に人々が落胆するのは
起きてしまった現実を変えることはできないというルール。

誰だって、過去に戻りたいと思うときは、何かをやり直したいと思うとき。
しかし、起きている現実は変わらない。

でも、たった一度だけ、しかもコーヒーの冷めないたった数分のみ過去に戻れるという。

過去に戻り、その過去の誰かと素直に向き合ったとき、現実は変わらなくても未来が変わる心のパラレルワールドが描かれています。

心が創り出す私たちの日常。
今を生きる、自分の心を素直にして
おくことの大切さを改めてこの本から噛み締めました。

機内で2回読み直して、いっぱい泣いた。本当に沁みる本です。