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お盆が終わった頃の話です。

Bさんが背中が痛くてもしかして
と思い病院を受診したところ
膵臓がんである事がわかりました。

Bさんは落ち込んでいましたが
自分が死ぬ時は膵臓がんなんだろうな
と不思議と思っていたそうです。

がんセンターを紹介されたBさん
スパッとした性格なので
どうせ長く無いなら治療しない!
と、転院先の医師に伝えたのです。

Bさんに付き添った旦那さんは
泣きながら、できる治療があれば
お願いしたいと懇願し、その日は
考えがまとまらない為、翌週に
医師との再面談をお願いした
との事でした。

困った、どうしよう。抗がん剤治療を
拒んでいるんだ。とBさんの旦那さんから
相談されました。
医師からは抗がん剤を勧められましたが
無治療だと余命も3ヶ月程度だろうと。

私は抗がん剤経験者なので
Bさんに自分が治療で感じた事や
副作用について話をしました。
選ぶのはBさん自身です。
Bさんらしく生きたい方法で
良いんですよ。抗がん剤が嫌なら
途中で辞める事もできる。

延命といっても微々たる月日かも
しれない。なので身体が動く期間を
長くする為、やりたい事をする為に
時間を使って欲しいと伝えました。

Bさんは抗がん剤治療を始めました。
きっと旦那さんの落ち込む姿をみて
少しでも長くいてあげたい、
と思ったのでしょう。
旦那さんは表情はホッとして
嬉しそうでした。

Bさんには
Bさんの人生です。人の為にとか
気にせず残りの時間を好きな事に
注いでください。とお伝えしました。

Bさんの不安や副作用などの話も
私も経験した事なので気持ちを
受け止める事が出来て、少しでも
気が楽になれたら良いな、と
思っています。ただ私の治療は
治すためだったので気持ちは
常に前向きでしたが、Bさんの膵臓がんは
タイムリミットが迫る病気なので
私よりも深刻なもので、本当は
少しも安心させてあげられていないのかも
しれません。

Bさんは病気がわかってから身の回りの
準備をし始めているの、と話を聞いて
切なくなりました。受け入れる事が
出来ているBさんを私は尊敬します。

私にできる事
何か支えられないだろうか。
願いを少しでも叶えてあげたいな。