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朝方4時に家の電話に
着信音が鳴り響きました。

寝ていた私は、仕方なく
こんな夜明けにイタズラ電話かな、、
と気味悪げにそっと受話器をとる。

が、よくあるイタズラなのか
受話器を耳に当てても無言だった。

やっぱり何かの間違い電話か。
こちらも、声を出さずに無言のまま
そっと電話を切った。

だけど電話は再び鳴る笑い泣き

ちょい怖い
きっと知らない外人さんがカタコトで
話してくるのだろうあせるあせる

と、思ったら母親だった。
「大変、病院に来てるんだけど
パパがもうダメかも」

それを聞いてすぐにリビングで支度を
し始めた。旦那がただならぬ様子に気づき
起きてきて、俺も一緒に行く、と
2人で病院へ向かった。

私の父親は腎臓が悪く長らく
透析治療をしている。時々熱を出しては
入退院を繰り返していたが、退院間近な
去年、病室で転んで尻もちを付き怪我を
して、退院できなかった。
その後リハビリも断念しベッドの上での
生活が1年続いていた。

どうやら、胸が苦しいと酸素マスクを
昨夜から付け始めていたらしい。

夜明け前の病院はとても静まり返っていて
特別に病室に通してもらったが
心電図はゼロを示していて
赤く点滅し、ピピピピーと
音が鳴り続けていた。

母親が「さっきね、
止まっちゃったの。
まだ温かいのよ。」

と涙顔で話してきた。

私は父親が病院でこれまでよく
耐えてきたなぁ、と思っていたので

悲しみよりも、
やっと自由になれたんだなぁ
と思えて。


入院している時より
近くに感じられる存在に
なったような気がして

冷たい娘なのかな。
寂しさはあるけど
涙はあまり出てこない。
変かな?
これから時間の経過と共に
喪失感とか感じてくるのかな。