こんにちは
東京中央カウンセリング 塚越 友子です
さて、ホステス時代が少々長かったものですから
いまだに週刊誌を定期購読しています。
私にとって、週刊誌の定期購読のうまみは、
旬のゴシップネタではなくて、連載のコラム。
執筆者の視点を長期的に読み続けることができるので
自分なりの人物分析スキルに磨きがかかります。
最近、書店で目にした
「元ドイツ情報局員が明かす
心に入り込む技術」（阪急コミュニケーションズ）
という本の中でも、ｐ121に人物を評価するときに、
「人から受ける第一印象に頼らない。時間をかけて、
それまで面識のなかった人を知るようにすること。
急いで判断すると、誤った道を進むことになる」
とあるくらいです。
プロでも相手がどんな人かは、かなりじっくり見極める
んですね。そのくらい相手を知ることは実は大変なこと。
裏を返せば、相手を丁寧にとらえているということでしょう。
だから、ころっと相手は情報局員のことを信じてしまう。
だって、普通の人は丁寧に時間をかけて自分のことを
みてくれないですからね。
私もいつも実践しているので、納得。
ホステス時代、重要なお客様に関する人物評は
ことこまかにメモしていました。
自分の考えや感情が邪魔して、相手が望むことの
サービスができなくなると、お客様ごとのリストを見て
そして、相手が望むことをサービスするように自分自身を
コントロールしていました。
あなたも、周りのキーマンに関してはこれをすると
格段に相手との関係性がよくなりますよ。
でもちょっと大変だから、簡単な方法をひとつ伝授！
週刊文春8月9日号伊集院静の「悩むが花」から
ある相談を要約します。
子供が16歳になるのに一人で寝るのがコワイといって
父母の寝室で寝る。さすがに恥ずかしい。
こんなことで立派な大人になれるのだろうか心配。
最後は、
「育て方を間違ったのでしょうか？」
で締めくくられています。
あなたも、似たような相談うけませんか？
「私の言い方が悪かったのかな？」
「私は何を間違ったのかしら？」
「カレになんとメールすれば正解だったのかな？」
などなど。
あなたなら、どう答えますか？
相手の心が満たされる答え方でお願いします。
自著「№１ホステスの心をつかむ話し方」のｐ118で
解説していますが、質問には５つの意味があります。
1 情報収集
2 個人の関心を満足させている（興味本位）
3 非難・攻撃・無関心・尋問
4 気づきを促す
5 純粋な関心
（自著より引用）
相手が質問の形を通してどの意味で、話をしているのか？
つまり質問の裏の意図を考えると
相手の心が満たされる答え方ができます。
これまでの相手のタイプというのもありますが、
おおかたの場合、この手の話は、
「子供が間違っていて、自分の育て方は正しいはず。
私の育て方が正しいといって」
という意味をもっています。
つまり、3の非難です。
では答え方の一番悪い例から
× 「それなら、●●して××するとお子さんが怖がらなくなると
おもうよ」
のアドバイス。
これは、「はい、あなたの育て方は間違っています」と答えている
ようなものです。
△ 「育て方まちがってないよ、心配しすぎ。
自然によくなるよ」
一応、育て方が間違っていないと、相手を肯定するポイントで
肯定していますが、後半がテキトウになっていますよね。
◎ 「育て方、まちがってないと思うよ。お子さんのこと本当に
真剣に考えているのね。◎◎さんが
私のおかあさんだったらいいのに」
まず、間違っていないことを伝える。
そして、今までの育児の苦労をねぎらう。
心配性だと切り捨てるのは簡単ですが、心配性の性分に
プラスの意味をつけて自分の感想として伝えられると
相手の心は満足します。
カウンセリングの現場になると、またもう少し違う答え方に
なるのですが、日常会話ではこちらの例を参考にすると
相手の心を満たす発言になりますので、
嫌でも人から好かれてしまいますよ
日常の何気ない会話での、受け答え、
自分はセンスがなくて、気の利いたことが言えないと
気にしている人はたくさんいますが、
こんなちょっとした技術で気のきいたことは言えるのです。
心は技術をつかって、形にする。
大丈夫、どんなに不器用でも、練習すれば
絶対できるようになります★
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