変わりたいのか変わるのか、それが問題だ | 塚越友子(臨床心理士・公認心理師)オフィシャルブログ Powered by Ameba

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築地駅徒歩1分のカウンセリングルーム 東京中央カウンセリングの心理カウンセラー(臨床心理士・公認心理師)塚越友子が薬に頼らず「うつ」や心の病を治す方法♪&だれとでもうまくつきあえるようになる人付き合い上手になる方法♪を教えます♪

こんばんは
東京中央カウンセリングの塚越 友子です

大分、ブログを放置していましたが、昨日あり得ないアクセス数が
ありました。
何があったのでしょう…

さて、1ヶ月ほど放置していたので、おわびに
恒例のぐさりとささる記事を
1つ更新します。

最近、確信したことがあります。
世の中には、
変化出来る人と出来ない人がいるということ。


出来ないというと絶望的なので、
変化を止めている人とも表現しておきますね。

私は、クライアントさんの変わる力を信じてはいますが、
残念ながら変わる力を発揮したくないという人もいるのです。

私が主に採用してるカウンセリングの技法、もう少し正確に
表現するなら、解決の技法は、短期療法とよばれるものです。

業界的には、クライアントの悩みの表面を扱って、
根本治療ができない浅いものと批判するむきも多い、賛否両論の
技法です。


ですが、短期療法は決して対処療法的なものではありません。
短期で変化できるから、表面の解決していないというのは
とても安易な批判ではないでしょうか?


短期療法は、実は非常に注意深く、解決がモグラたたきに
ならないように問題の根っこに焦点化します。


良くクライアントさんにお話するのですが、

根っこに孤独を抱えていて、孤独による具体的な問題の
表現が、過食・拒食だったとします。

みな、過食や拒食という現象がつらくて、これを止めたくて
相談にきます。
とにかく、目の前に具体的に表れている症状を良くしようと
必死です。

例えばのケースですが、
過食・拒食を止めると今度は、大量服薬がはじまる。
それが治まると今度はリストカット、それが治まると…
と一向に改善しない。


それは、単なるモグラたたきをしているからなんです。
左のモグラをたたけば、今度は右のモグラが顔を出す。
永遠にモグラたたきを繰り返していれば、改善しない
無力感を感じ、改善をもたらす変化そのものを無意味と
感じ、いつしか、無力の世界に閉じこもります。


モグラたたきも、目の前のモグラをある程度やっけると
ボスモグラが出てきますね。
ボスモグラをたたけると、一件落着でした。


短期療法が短期で変化を起こせるのは、いわゆる日本で
主流の傾聴をしっかりした上で、いっきにボスモグラを
倒しにいくからです。
そして、ボスモグラを倒す目標という戦略を明確にして、
細かい戦術をクライアントさんとともに綿密に立てます。


人によっては、モグラたたきというより、ドラクエなどの
RPGといってもいいでしょう。

仲間を集めたり、アイテムを仕入れたり、小さい敵を
倒して自分のポイントを獲得して、成長させながら
ボスキャラに向かっていくイメージかもしれません。


ただ、それを説明してもやはり目の前のモグラたたき
に終始してしまう人もいます。
また、ボスキャラを突き止めることで満足する人もいます。


対処法・対処法で済まそうとごまかしているうちは
改善しないのに、、、と変化を起こしたいカウンセラーと
してはもどかしいですが、これもクライアントが望む
ことなので、対処法でやり過ごします。

カウンセラーはクライアントが望むことを手伝う
存在ですからね。私の思いを押しつけてはいけません。


そして、人は「底付き」という体験をしないと実は
本気で変化しようと思わないのです。


簡単にいえば、どん底状態。これ以上落ちようがない
底・絶望のどん底に落ちないと、変わろうとはしません。

だって、苦しいけれどまぁやっていけないこともない
状態だったら、改善のための多少の努力ってやっぱり
面倒だからしないですよね。

だから、ある意味、対処法以上のことを私が指示しない
のは、絶望のどん底を経験してもらうまで待っている
時でもあります。
治療の一貫でもあります。


絶望のどん底を体験してカウンセリングの訪れた人、
カウンセリング途中に絶望のどん底を体験した人は、
突然「変化」を自ら進んでしようとします。

言葉が変わるのです。

絶望のどん底に至ると
今まで、

「かくかくしかじか、やっぱり全然良くならない
こんな嫌なことがあった
でも、こんな辛い状態は嫌なので、変わりたいです」

と話していたのが

「もう、本当に嫌なんです。
 だから◎◎◎な状態になれるように、変わります

と言葉が変わるのです。


全然違うのがわかりますか?


変化を止めている、変わりたいといいながら変わらなくていいよね
とカウンセリングに訪れている間は、
嫌な状態。苦しい状態にしか注目していません。
そして言葉も希望的観測、「変わりたい」です。
変われることがあるなら変わりたい。だれかが魔法をかけて変えて
くれるなら変わりたい。そんな表現なんです。


そこから、絶望のどん底を体験すると

理想の状態・なりたい状態と変わるという宣言に表現が変わります。


そして、モグラたたきをやめて、ボスキャラ倒しに熱心に
取り組み始めます。

そこからはもう、ほんとうに目をみはるほど早い。
本人も多少のことでは折れません。
ぶれません。

あとは、カウンセラーとしての私の役目は
駅伝の伴走車の役割。

はげまし、ねぎらい、お水を与える。

最後はみなさん、自分の力でゴールを切ります。


つまり、絶望的などん底を経験するか、対処療法でなく
根治療法を望み、たとえ表面的な悩みの事象が解決しなくとも
しばらく落ち着いて自分の問題のボスに取り組むか。


変化が起きない、改善しないという人はもう一度
自分に問いかけてみてくださいね。


自分はどうしたいのか?


変わりたいのですか?それとも変わるのですか?


大きな違いです。
私の手伝いも変わります。

変わりたい変わるのかだけでも明確にしてくださいね。


今日も最後までおつきあいくださいまして
ありがとうございますあひる


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東京中央カウンセリング
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