ズタボロ | 気紛れな心の声

気紛れな心の声

気がついたこと 不意に感じたこと とりあえず残してみようって^^…最近は小説化しているけれど、私の書き方が上手くなるように感想くださいね

ずたぼろ

≪あらすじ≫
仲間のヤッコやキャームと共に、中学を卒業したコーイチ。高校へ進んだ彼は、それと同時にヤッコと地元最凶とされる暴走族のメンバーとなり、植木と鬼という新たな仲間と出会う。ケンカとナンパに精を出していたコーイチだったが、ヤッコが暴走族内で行われるヤキ入れによって精神的に追い詰められてしまう。さらに、叔父の猛身からヤクザになれと誘われるように。悩んだ果てに、コーイチはヤクザとなってヤッコの敵を取ってやろうと決意する。

≪解説≫
2007年に松田翔太主演で製作・公開された「ワルボロ」の続編。作家のゲッツ板谷氏が、前作に続いて自伝的小説として書き上げた「メタボロ」「ズタボロ」の小説2冊を原作に、高校に進学した主人公コーイチと仲間たちが、暴走族、不良集団、ヤクザなどの抗争に巻き込まれていく姿を描く。地元・立川の不良グループで幅を利かせていたコーイチ、ヤッコ、キャームの3人は中学を卒業。高校でも大きな顔をしたいがため、暴走族「立川獄門」に入る。しかし、そこでは「新人教育」という名目で理不尽なヤキを入れられる日々が続く。嫌気がさしたコーイチは立川獄門から距離を置くが、その間にヤッコが半殺しの目に遭ってしまい、コーイチは親友の復讐のためヤクザの叔父・猛身の舎弟になることを決意する。主人公コーイチ役は「仮面ライダーウィザード」の永瀬匡、監督は「探偵はBARにいる」シリーズの橋本一。

≪私的にコメント:ネタバレはご免で≫
不良になったのは、なかまと笑って過ごしていたいから…そんな理由だった板谷紘一は、仲間とともに地元の暴走族に入った。それは思っていたような日々ではなく、ただただ、暴力渦巻くだけのつまらない日々だった。
そんな紘一も高校に行き、新たな仲間との日々に紛れ込んでいく。そんな折、ヤッコが地元の暴走族を抜けようとして…暴力渦巻く世界での、少しばかげたお遊びは、取り返しのつかないところまで来ていた。
紘一は、カッコと再会し、いまの仲間たちとの会話の中から自分が行うべき事を模索していく。ただ、少々考えが足りないままに。友情という絆を取り戻すために、敵をとるために暴力団に入ろうとする紘一に二人の叔父が絡んでくる。やくざ者の叔父。
紘一にとっては、敵をとる結果は問題ではなく、その先にある未来が問題。永劫付きまとわれる敵の晒されることを回避するための一つの選択。それが正しいのか、間違えているのか、わからないまま、紘一は、やくざという看板を背に動き始める。
それがどれほど軽率で、どれほど愚かなのか、この時に知ることのできなかった紘一は、一人の少女と出会う。それもまた火種になるのだが…
後先を考えられない行動の結果、叔父・猛身は、紘一の母でもある姉から金をむしり取る結果に。猛身のやり方を知った紘一の決断は。そして、もう一人の叔父・満との関わりの中でするべき決断とは。
仲間たちが一歩一歩と踏み出していく中、紘一も、また、もう一歩を踏み出す。それは、答えの出しきれない未来への猛突だったのかもしれない。そこに必要な未来はいつでも見つけられないまま。無謀な行動が払うべき代償は…
仲間の言葉が紘一に深く突き刺さる。母親の声が紘一に深く届くとき、彼は何を見て、何を感じたのだろうか。やんちゃくれな日々に、何も考えない日々に、別れを告げる日はそう遠くないだろう。そこで生まれた結果は、未来まで連れていく結果。終焉はまだ先にあるようだ。

やんちゃくれな高校時代を過ごした友人たちを眺めていた身としては懐かしい。いまでも、どこかではあるのだろうが、そういうのを目の当たりにすることは極端に減った。どんな生き方をしようとも、どんな日々を過ごそうとも、その日を懐かしむ日が来る。
そのとき笑って過ごせる今を過ごしていたいものだ。
個人的には、清美との関わりをもう少し見てみたいものだが…暴力が渦巻く法をサイドにもっていったドラマ仕立てを。

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