小説 仮面ライダーアギト | 気紛れな心の声

気紛れな心の声

気がついたこと 不意に感じたこと とりあえず残してみようって^^…最近は小説化しているけれど、私の書き方が上手くなるように感想くださいね

小説 仮面ライダーアギト (講談社キャラクター文庫)
講談社
岡村 直宏

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《あらすじ》

翔一が失った過去に秘められていたのは!?
ロード怪人“アンノウン”を倒すことができるのは、アギトかギルスかG3か!?
記憶喪失という苦悩を背負いながらもアギトに変身してアンノウンと戦う翔一。
ギルスへの変身能力に覚醒したがために肉体が蝕まれてゆく涼。
神秘のベールに包まれた戦士アギトとギルス、
そしてG3・氷川を交え、真魚をとりまく人々の運命は――!?


《私的にコメント》

基本設定だけを引き出して、一つの物語にした別物としての作品です。

記憶消失の青年には津上翔一の名前が与えられた。人の運命とは、得てして磁石のように引き合うのだろうか。必要な答えが見付かる場所へと誘われるように運命の歯車は動き出す。

彼は何故怪人と戦うのだろう。突き動かされるように戦いに赴く翔一。

そこにあるのは根底にある思い。それを知ることができるのは、記憶を取り戻したときだった。

幾つもの思いが交錯するとき、自分の思いで取った行動がどこかに不幸を落とすかもしれない。

それと解っていても人は戦いを洗濯できるのだろうか。

傷付き倒れるのが自分で無いとわかっていても人はその地に大切な人を送り出せるのだろうか。

命は決して無限ではない。

その中での遣り取りは果たして必要なものなのだろうか。

幾つもの疑問を渦巻かせながら、青年は、一つの答えを見出す。

戦い。そして、そこに有るべき思い。

特別な力が決して幸せに繋がるわけではない。決し津不幸に繋がるわけでもない。

それでも、その力に翻弄される人がいる。

その力に取り付かれる人もいる。

見出すべき答えを求めて、二人の仮面ライダーはアンノウンに対峙する。

それぞれが出す答えとは一体…どの応えも間違えていない。どの思いも尊く神聖なるモノとして存在している。もしも、そんな力が突然に発言したら、自身はそうなるのだろう、と思ってみるのもいいかもしれない。物語に別の深みがわく可能性も…。


原案となるTVシリーズとの多いな違いは、アギトにあるのかもしれない。テレビでは、進化の行き着く先がアギトだった。進化の過程に有るのがギルス(動物的であり獣的な位置)であり、別の進化形態の答えがアナザーとなるのだろう(小説にアナザーはでない)。

誰もが突然の力に翻弄されるのだが、翔一だけは受け入れている点は変わらない。

話がそれたが、アギトは進化の形ではなく、手に入れた力の形として存在しているようだ。

最後となる帰着点は、同じになっている。

翔一は自分の店を持つというところ、はということだけだが。

仮面ライダーが好きな人なら読んでみるのもいいかもしれない。少し大人なエッセンスのある恋物語つきだ。