空模様…こんなひとつのラヴソング 42 (法子と佳代のコラボレーション10) | 気紛れな心の声

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気がついたこと 不意に感じたこと とりあえず残してみようって^^…最近は小説化しているけれど、私の書き方が上手くなるように感想くださいね

見慣れた部屋の天井を眺めて佳代はゆっくりと息を吐いた。

初めてベッドに自分以外の人がねている。シングルベッドの狭い空間で相手のぬくもりだけを感じながら、流れていった時間はあっという間だったような気がする。

暖かい。

それが何処かうれしかった。

独りじゃない、その感覚が心穏やかにしてくれていた。ここ数日、本当にハードだった気がする。

天城一真。よくわからないけれど、彼が好きだ。

そして、隣で眠っている法子もきっと。

「♪戸惑いと喜びの狭間で 君は微笑みながら いつになったら大人になるの?と聞いたね♪か」

佳代は、耳に残っている音を頼りに口ずさんでみた。

あの雑音の中でその音だけはしっかりと届いていた。

「あたしは、いつ大人になるんだろう」

「もう少し、かかるんじゃない?」

「法子」

「まだ時間がかかるし、子供でいたいな」

「やっぱり?」

佳代はクスッと笑った。

「ねぇ、佳代」

「ん?」

「佳代なら、『明日に持っていく 僕たちの希望』は何がいい?」

「解らないよ、そんな事いってくれる人いないし」

「うん」

「それに、いってくれても、戸惑うだけだと思うよ、法子は?」

「そんな事を言ってくれる人の傍に、ただいたいだけかな」

「ロマンチスト?」

「かもね」と、法子は楽しそうに微笑んだ。