光満ちた世界(4) | 光のエレベーター

光のエレベーター

光のエレベーターに乗ってみませんか。
光にそっと乗るだけであとは輝きながら
昇ってゆくだけ・・・大丈夫!
五井先生、ありがとうございます。

          (前日からの続き)
 荘子に逍遙遊篇(しょうようゆうへん)
というのがございます。逍遙遊篇というのは
何かというと、ご存じの方もあるかもわかり
ませんけれども、つまり、大鳥鳳凰というのが
あって、鳳凰(ほうおう)のあの大きな鳥が
天空をかけ巡ってゆく、その姿の壮大なこと、
それを最初にうたっております。そうして、
鳳凰というのは元を正せば、北の方に大きな
海があって、そこにこんという大きな魚がいて、
その大きなこんという魚が鳳凰になったんだ
という風に、冒頭に書いてあります。で、後の
注釈者などは、これは何を言っているのかよく
分からない。非常に混沌として、大魚が
出てきたり、鳳凰が出てきたり、なんだか
気宇壮大ではあるけれども、それ以上何を
言おうとしているのか、非常に空想的な物語
であると、たいがいの人がそういうことを
申します。


 けれども、人間の智恵とか知識とかいうもの
では推しはかれない程の、深くて大きい、天空
そのものさえもおおいつくしてしまうような、
そういう絶対的な愛の存在というものが
ございまして、そして、それが、この地上に
生きている私たちも、あるいは、地上に
這っているけものたちも、すべての草木たちも、
ありとあらゆる生命の中に息づきを与えて
いるのだということ。そのことを覚えて
いただきたいと思うのであります。つまり、
我々の生命というものは、我々の想いいかんに
関わらず、憂い辛いとかいろいろなことが
ございますけれども、そういうものに関わらず、
我々の中で光へ光へと導いていく、我々を
明るい方へ明るい方へと導いてゆく。そうして
ついに、真実に何ものにも動かされない、
不動の心と私は申しましたけれども、そういう
不動の心に導かれて、そうして、光そのもの、
光一妙の世界へ連れていって下さる。そういう
ことなんです。そして、それは遠くにある
のではない。


 神様というのは、あなた方がお呼びになれば、
あなた方のすぐそばへ来て下さる。守護の
神霊たちは、お呼びになればすぐ来て下さる。
 そして、寄り添って下さる。目には見えない
かもわからない。けれども、祈りの中に神様を
呼べば、あるいは、五井先生を呼んでもですね、
すぐあなた方のそばに行ってあなた方を守り、
あなた方を支えて、そうして、光へ光へ、
明るい方へ明るい方へ導いてゆく。で、ここを
根幹といたしませんことには、闇と見える
ものを闇と見まちがえてしまいます。思い
まちがって、憂い辛い世の中のこの表面の
現象面のことだけに把われてしまって、
自分も憂い辛いそのうずに巻き込まれて
しまいます。けれども、本当に強いやさしい
真実の光の世界というものは、そういうものに
のみ込まれないものであります。そういう
ものに引きずられないものであります。
 あるいは、そういうものを労わり溶かし、
そうして、人間の色々な苦というものを
包み込みながら、さらに深い大きな神様の
愛へと導いてゆくもんであります。で、
ここをやはり覚えていただきませんことには。
          (翌日に続く)