内村鑑三の名著「後世への最大遺物」のなかには、
次のようなことが述べられています。

「人生そのものが後世の人々の心の糧となり、勇気の原動力となる、
そうした素晴らしい人生は、だれもが生きることができる。
だれもができることであって、最大に素晴らしいことが、
人生そのものの提示ということだ。偉人の生涯だ。
どのような環境にあっても、逆境にあっても、才能が乏しくても、
素晴らしい人生を生き切ることが、
後世の人々の魂を揺り動かすことになるのではないのか。
そういう人生、
遅れて来る青年たちの魂を揺り動かすような人生を残すということは、
財産家でなくとも、学歴がなくとも、できるはずだ。
そういう人生こそが最高ではないのか。
後世への最大遺物としての自分の人生を考えてみなさい」

私もこの考えに賛成です。
少なくとも、繁栄という以上は、仏の心に適った繁栄であり、
自分が肉体を去ったあとに振り返ってみて、
「自分はよくやった」と言えるようなものでなければいけません。

そうした満足感はいったいどこに発生するかといえば、
後世への遺物、後世の人々への遺産が残せたかどうかというところです。
ことに、後世の人々に対する心の遺産が残せたかどうかが、
最大のチェックポイントになるのではないでしょうか。

以上、「青銅の法」――人類のルーツに目覚め、愛に生きる 大川隆法著(幸福の科学出版刊)

明日を変える言葉③ より
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=2114