【意識の話②】

「内側に戻る」とはどういう感覚?

考えすぎる心との付き合い方

 

「内側に戻る」という言葉を聞くと、


何か特別なことをしなければいけないように感じるかもしれません。

 

でも、実はとてもシンプルな感覚です。

 

私たちは普段、


・人の言葉
・スマホや情報
・過去の後悔や未来の不安


こうした 外側の刺激や思考 に、

意識を引っ張られ続けています。

 

その状態が長く続くと、


理由は分からないけれど疲れる
気持ちが落ち着かない
考えが止まらない


といった感覚が出てきます。

 

これは
意識が外に向きっぱなしになっているだけなのです。

 

 


内側に戻るとは、

何をすることなのか

 

内側に戻るというのは、
考えを止めることではありません。


無理にポジティブになることでもありません。

 

ただ、


今ここにある自分の感覚に注意を戻すこと


それだけです。

 

例えば


・呼吸が浅くなっていることに気づく
・肩に力が入っていると感じる
・今、少し緊張しているなと分かる

 

こうした「気づき」が起きた瞬間、
意識はすでに内側へ戻り始めています。

 


考えは、消さなくていい

多くの人が誤解しやすいのがここです。

 

考えが浮かんではいけない
雑念があるとダメ
静かにできない私は向いていない

 

そう思ってしまうと、逆に苦しくなります。

考えは自然に浮かぶものです。


問題なのは、考えがあることではなく、


考えに巻き込まれていることです。

 

内側に戻る感覚が育ってくると、


考えは浮かんでいても、


どこか少し距離を取って見られるようになります。

 

それだけで、心は驚くほど楽になります。

 


日常で起こる「内側に戻ったサイン」

特別な体験が起こるわけではありません。
むしろ、こんな小さな変化です。

 

・呼吸が深くなる
・焦りが少し和らぐ
・今やっていることに自然と集中できる
・理由はないけど、安心感がある

 

これらはすべて、
意識が外から内へ戻ってきたサインです。

 


無理に続けようとしなくていい

内側に戻る感覚は、
頑張って維持するものではありません。

 

気づいたら戻る
また外に引っ張られたら、気づく
それを何度も繰り返す

それだけで十分です。

うまくやろうとしなくていい。
特別な才能も必要ありません。

 

静けさは、作るものではなく、


気づいたときに、すでにそこにあるものだからです。

 

次回は、


なぜ「何もしないような時間」
心を整えてくれるのか、


その理由をもう少し深く書いていきます。