今日で13年だそうです。

もうそんなになるの?

 

 

わたしはまだあの恐怖は

昨日のことのように覚えているけれど…。

 

 

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13年前の被災時の写真…古っ!笑


 

さて今日はそんな日なので

防災対策についてわたしが思うことを

書いていきますね。

 

 

防災対策しよう!

そんな風に言われて対策していること

あなたは何かありますか?

 

 

意識高い系の方ならばきっと

ローリングストックとか

避難袋とか簡易トイレとか

そういうものを準備されているのかな?

と感じます。

 

 

我が家は…

水と米と塩と味噌と

乾物系とビニール袋だけは

絶対切らさないように確保していて

 

 

それ以外は特に

対策らしいことしていません。

 

 

なぜなら…

被災した時に悟ってしまったから。

 

 

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きっとね

大きく被災された事がない方は

分からないのだと思います。

だからアレコレ対策しておけと言う。

 

 

でもね…

それって体験していないから言えること

だよねと思ってしまうのです。

 

 

何を準備していたとて

家の中がぐっちゃぐちゃ

ガラスが散乱している

どこに何があったかわからない状態で

 

停電がいつ解除になるか分からない

ガソリンも供給されない

水も出ない

電話もつながらない

 

 

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そういう状態になったとき

真っ先に行うことって

 

 

居場所の確保と

水の確保に奔走すること

ライフラインの確保や

家族を守ること

メンタルを強く保つことに必死で

食欲は二の次になる。

 

 

そもそもそんな時に

悠長に料理なんてしてる精神的余裕は

持ちたくても持てない。

これが現実だったりします。

 

 

時間のある時に

食材を冷凍して保存しておけば

被災しても安心なのも分かるけれど

 

 

震災時は停電するので

冷蔵庫あけたら一発アウトなんですよね…。

だからギリギリまで冷蔵庫は開けられない。

 

 

そして冷蔵庫あけて食材取り出したら

そんなにもたないから

一気に調理しないとならないけれど

 

 

そもそも

そんなに調理する余裕がないのです。

その状態では強い余震が来るので火は危険。

 

 

実際わたしも震災時

カセットコンロ調理を試みましたが

強い余震が来るので調理中に

火をつけたり消したりして

 

 

そもそも料理が一向に進まずで

お湯を沸かすことさえままならず

お味噌汁1杯作るのも大変でした。

 

 

では冷蔵物ではない食材を

ストックしておく??
 

 

それは良いと思いますが

1つの袋にまとめて物が倒れない場所に置く

ということをしておかないと

色んな物が散乱した際に

見つけることが出来ません。

 

 

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支援物資がカップ麺やパンばかりだと

栄養が偏るのでストック食材を

という考えも分かりますし必要でしょう。

 

 

ですがそもそも…支援物資は

避難所に避難している人が優先され

自宅避難している人は無しまたは後から

というケースがあります。

 

 

なので

支援物資を貰わなくてもいいくらい

食料ストックをしているかつ

 

 

運良く自宅がたいした被災ではなく

家にいられて自家発電がある

ということでしたら

冷蔵庫ストックやローリングストックも

役に立つでしょうし

 

 

そもそもそれが口に出来るのならば

栄養不足にはならないでしょう。

 

 

避難所で生活するとなれば

そこのルールに従う必要が出るため

それこそ料理などする余裕はないです。

(炊き出しボランティアに自分が参加する以外は)

 

 

そうなるとどうしても与えられるパンや

カップ麺を食べるしかないので

乾物系やナッツ類などは持っていたら

多少の栄養は摂取できるかと思います。

 

 

ちなみに…

 

 

食べている最中にも余震は来るので

精神的にゆっくり食べる余裕もありません。

否応なしに早食いになりがちです。

 

 

リアルな被災とは

イメージしているものとは

全く違います。

 

 

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最も肝心なのはメンタルの維持です。

そのメンタルの維持のためにも

栄養素は必要不可欠なのですが

それがままならなくなるのが被災なのです。

結局…究極の災害栄養対策は

サプリメント用意しとくのが1番と思う。

 

 

とはいえ…

 

 

震源になりそうもない地域に

お住まいでしたら巷の情報を参考に

あれこれ準備しておくのは良いと思います。

 

 

大きな被災から守られた際に

ストック食材があることで

それがあなたの命を救うことになるから。

 

 

震源になりうる地域にお住まいでしたら

防災対策するならまずは断捨離。

物があり過ぎると転倒散乱して

いざというとき何も探し出せません。

 

 

防災グッズは目立つカラーの袋に入れて

転倒散乱するものが無い(少ない)場所に

保管しておくこと。

(オシャレ〜♡な防災袋じゃ見つけられないよ)

 

 

料理などする精神的余裕は

なくなるかも知れないので

メンタルを保つために栄養補給用の

サプリメント(マルチビタミンなど)

用意しておくこと

健康的な食事はライフラインが確保出来て

余震が落ち着いてから復活すればヨシ。

 

 

避難所の確認をしておくこと

動物避難可能か介護中の家族OKか

該当する方はそれらを確認することも

必要になるでしょう。

 

 

ちなみに…

認知症患者の避難所での生活は

3日が限界だそうです。

(不穏になり周囲に迷惑をかけ始めるそうです)

 

 

なので

認知症患者を介護している場合には

避難所の他に災害時に受け入れ可能な

介護施設がどこにあるか?

探しておくことも必要です。

 

 

動物と暮らしている場合は

もう認知症患者と同じ避難は無理なので

ケアする家族が1人認知症患者についていき

 

 

他の家族は動物受け入れ可能な避難所に行く

という家族分散避難も必要になるでしょう。

 

 

色んなことに取り組む余裕が出るのは

大分時間が経ってからになるし

その頃にはだいぶ

ライフラインも復旧してますね。

今回はかなり長く(1ヶ月以上)かかってますから

精神負担が想像を絶するなと感じています。

 

 

それが被災のリアルであり

わたし自身もそうでした。

(そうじゃない人もいるとは思いますけれど)

 

 

巷に溢れる情報を参考に

果たしてそれが自分の場合どうだろうか?と

置かれている環境も見ながら対策することが

何より大切だと感じます。

 

 

見た目に美しくキラキラおしゃれな対策は

リアルな現場ではほぼ役には立たない。

そう思って準備しておくことが大切です。

 

 

嫌なこと、ネガティブなことを

考えるのは辛いかも知れませんし

だからこそポジティブな発想をしたくなる

それも分かりますが



こんなはずじゃなかったとか

想定外だったとか

未曾有の事態が起こるから災害であり

 

 

だからこそ

リアルを想定し最悪を想定した防災が必要

だとわたしは思っています。



嫌なこと・ネガティブなことを避けて

綺麗事ばかりイメージしていても

防災・災害対策にはなりません。



見たくないものを見る

現実を知る

そこから防災は始まるのだと

わたしは思っています。

(平和ボケからそろそろ抜け出そうよ…)