空間認識能力は、日常生活や勉強、スポーツなどさまざまな場面で活かされており、幼児期に伸ばしたい能力の一つとして注目されています。またその空間認識能力はピアノを習うことで向上することが分かっています。


そもそも空間認識能力とは何でしょうか。


空間認識能力とは、物体のある場所・向き・大きさ・形・速さ・位置関係などをすばやく正確に認知する力のことです。

ある程度の空間認識能力が備わっていることで、人は、実際に自分の目の前にない物があっても、脳内でイメージして行動に活かすことができます。

例えば
自分の現在地を把握するときなどで「学校内のどの場所にいるのか?」「何階のどの教室の近くか?」など、自分の現在地を把握し、目的地にたどり着くために、また物の場所を把握するとき「今、ボールは自分から見てどの方向にある?」「ボールとの距離はどのくらい?」など、物と自分の場所を把握し、必要な行動をとるときに空間認識能力を使います。

このように、空間認識能力は日常生活のさまざまな場面で発揮されています。

そのため、空間認識能力が不足していると、子どもの頃から学校内ですぐ迷ってしまったり、ボールや友だちにぶつかったりすることが多くなりがちです。また、大人になっても、地図を見て目的地に向かうことや、車の運転などに苦手意識をもってしまうケースもあります。また思うように空間認識能力を発揮できないことで、日常生活のさまざま場面で適切に対処できず不便さを感じてしまうだけでなく、苦手意識をもつ物事が多くなってしまいがちなのです。そのため、子どものうちから空間認識能力を育むことが重要なのです。


子どもの頃から空間認識能力を育むのには「図解化・絵が得意になる」「スポーツが上達しやすくなる」など多くのメリットがあります。 


空間認識能力を育むことのメリット


1.図解化・絵が得意になる
例…3次元に存在するものを2次元でも立体的に表現できる

平面上の図形や展開図などを立体的に認識できる


2.スポーツが上達しやすくなる
例…ボールの場所を把握し、タイミングよくキャッチしたり投げたりできる

動きながら、自分と他プレイヤーの位置関係を把握し、適切にプレイできる 


3.地図を読むのがラクになる
例…地図を正しく読み、実際の道と連動させながら考えられたり、初めて行く場所でも、建物の位置関係を把握し、迷わず目的地に辿り着ける


このように、空間認識能力を育むことで、物の重なりや構造を的確にイメージできる、物や人との距離感が適切につかめる、瞬時に周囲の状況を理解できるようになります。そのため、芸術やスポーツをはじめとする日常生活のさまざまな場面で自分の力を発揮できるようになります。そしてピアノを習うことは、空間認識能力を向上させるための効果的な手段です。ピアノ演奏では、音符や和音、リズムを視覚的に理解し、鍵盤上でそれらを実行する必要があります。

 

ピアノを習い自分自身の能力を高めていきましょう!