私が使う観念もまた真理そのものではありません。
私はただ「それ」という言葉を使うことができるだけです。
なぜなら、真理は観念によってつかまえることができないからです。
観念とは心的資材から成るものであり、
あなたは真理を心でつかまえることはできないのです。
もし、あなたが想像したり期待したりすることを止め、
過去を思い出すことも止めれば、
あなたはどこにいるでしょうか?
あなたは自分が一度も去ったことがない、
今ここという直接体験の中にいます。
実際のところ、私たちはこの、
今・ここという存在性から離れたことは一度もないのです。
ですから、今に生きようと努力することは、
すべてたわ言なわけですが、
それを別のやり方で眺めてみましょう。
もしできるなら、この今から出ようとしてみてください。
誰かこの今から出ることができる人はいますか?
そこから離れることなどできないのに、
ことさら今に生きようと努力すること、
それに何の意味があるでしょうか?
それが、私たちの陥る罠の一つです。
・・・・・ただそれだけP158.159 セイラー・ボブ・アダムソン
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