私はただ世界を助けられるようになりたいだけなのですが。
あなたが助けられないと誰が言っただろうか?
助けるとはどういう意味で、何が必要なのかということをあなたが自分で決
めておいて、何をすべきで何ができるのかという必要性と能力の間で自分自
身を葛藤(かっとう)に追いやったのだ。
そしてそれは、あなたのマインドがある構造を投影し、それと自己同一化す
るからだ。
あなたが助けたい人々もまた、欲望を満たすために、それぞれの世界のなか
にいる。
彼らの欲望を通して以外、彼らを助けることはできない。
あなたには、彼らが正しい欲望をもつように教えることができるだけだ。
そうすれば彼らは現状を超え、快楽と苦痛の住処(すみか)である欲望の世
界を創造し、再創造しようという衝動から自由になれるかもしれない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「私は在る」(p104-105)