■1:始めに

こんにちは。

今回のこの記事のタイトルは『砂糖について考えてみる』です。
今回の記事に先立って、前書きであるところの『■1:始めに』を冒頭に置かせて頂きたいと思います。

今日でも読みつがれている名作SF小説に、ジョージ・オーウェルの描いた『一九八四年』という作品があります。
この作品のあらましは、未来社会に誕生した、その社会のトップ層が統治する超監視社会を批判したものです。
その作品の中の主人公は、その主人公の彼女が持ってきた禁止されている砂糖を食することにより、人間的な喜びや悲しみを実感し、人間らしさを取り戻してゆく、というシーンがあります。
このシーンを見ると、砂糖は自由の象徴と幸福への象徴のように見えるかもしれません。
もちろん、実際の現代社会では砂糖は禁止されていませんが、私が思うに、1949年当時に、ジョージ・オーウェルがこの作品を描いた時点では、ジョージ・オーウェルは砂糖の詳細な点を、あまり知らなかったかと思うのです。
もし私が現在のこの時点でジョージ・オーウェルであって、私が上に挙げたシーンを描くとするならば、砂糖ではなく、自然由来のブドウとかオレンジとかリンゴとか、それらをそのシーンに用いて、自由の象徴と幸福への象徴を描いたかと思います。

あの当時のジョージ・オーウェルも、私達の身の回りに、ごくありふれて見かける、あの砂糖の科学的な詳細な知識をそれほど知っていなかったと思います。
ですので、私達の自由と幸福の追求自体は止めてはいけないと思いますが、それに先立って「何が私達にとってネガティブなのか?」という情報を手に入れ続ける努力はしないといけないと思います。

なぜかと言うに、自由というものもネガティブな自由とポジティブな自由があるからです。
私が頭に浮かぶ例を挙げてみると、例えば、アメリカの銃所有の自由です。
「人は自由を求めなくてはならない。また人は生まれつき自由である。だからアメリカ国内では誰でも銃の所有を認めよう」という雰囲気で、米国では銃所有の自由が許されたかと思います。
しかし、誰でもが銃を所有できるようになった結果、犯罪的には類を見ないほど恐ろしいものを、現在の私達は見ています。

このように「人は自由だ。だから何でもかんでも、その自由を追求しても良い」という考えの下に動いていると、その人は、この「世の中にはネガティブな自由とポジティブな自由の二つがある」ということを忘れ、気がついてみると、その人は「私はネガティブな自由を追求していた」ということに気づいていないこともあります。
確かに、人は自由なので、ネガティブな自由もポジティブな自由も、どちらでも選択でき、その選択できた方向に人は進むことができます。
人は自由だからです。
しかし、ネガティブな自由を追い求めた結果、それで何が起きたとしても、やはり、その責任はその人にあることでしょう。

なので、私達は「何がネガティブなのか? 何がポジティブなのか?」を、おごらずに謙虚に、出来るだけ先行して、知り続けていく必要があると思います。
そして、あるものがネガティブなのか、それともポジティブなのかを知った後で、その人が、そのいずれかを選択する、というのならば、それはその人の選択であった、ということになるでしょう。

そのような意味合いで、私達の身の回りに、ありふれて見かけ、あまり、誰も疑問にも思わない、また、ほとんどの人が気に留めることのない、砂糖についての知識を以下に掲げた文章で手にして頂けたら幸いです。

なお本文中や引用文献中の太字部分やアンダーラインは、筆者である私が引きました。

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■2:概要

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砂糖 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E7%B3%96#%E6%AD%B4%E5%8F%B2

砂糖の歴史は古く、約2500年前に東インドでサトウキビの搾り汁を煮詰めて砂糖をつくる方法が発明されたと考えられている[7]。
例えば、カウティリヤにより紀元前4世紀後半に書かれたとされるサンスクリットで書かれた古典「アルタシャーストラ」(「実利論」)には、純度が一番低いグダ、キャンディの語源とされるカンダ、純度が最も高いサルカラ (SarkaraあるいはSarkkara) の3種類の砂糖の説明が記載されている[7]。
サルカラは英語の「Sugar」やフランス語の「Sucre」の語源になった。

最終更新 2024年4月19日 (金) 13:28 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。

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Wikipediaの「砂糖」の項目を見ると、砂糖は「約2500年前に東インドで」発明されたとあります。

上の一文を拝読しただけでも、注意深い読者の方々ならば、以下の事実に気がつくと思います。
「人類をも含む、地球上の全ての生き物は砂糖を食べる必要がない」という事実です。
なぜならば、地球の歴史というものは、約40億年以上と言われていますが、「2500年前」というのは、地球上の歴史で言えば、ほんのわずかの前の時刻に過ぎないからです。
「2500年前」の世界の地球上の、人間を含む全ての動植物は砂糖を口の中に入れずとも、生活をし続けることができた、ということが、誰にでもわかる文章です。
よって、本来、人間を含む全ての動植物は砂糖という物質を、一切、食さなくても大丈夫なことがわかります。

確かに、全ての動物の運動エネルギーの源泉として糖分が必要なことが知られています。
「それでは、約2500年前以前には、あるいは、現代でも、どこでそれほどの糖分補給を私達が行っているのか?」という質問が返ってくるかもしれません。

砂糖以外の糖分補給経路は様々にあるのですが、その代表的なルートは、実は米とか、パンとか、うどんとか、蕎麦です。
米やパンは口に入れたときは、糖分のように甘くはありません。
米やパンを形成している主要成分は、「デンプン」と言います。
このデンプンが胃の中に入り、こねられて、分解され、小さくなるにつれて、これが、ブドウ糖に変化します。
つまり、この米やパンで、人は大量に糖分補給を行っています。

砂糖やその他の甘い食べ物に含まれている糖分を、そのまま摂取すれば虫歯などになってしまいますが、米やパンに含まれている糖分を体内に取り込む際には、口内にとっては安全な形でのデンプンという形式で、まず取り込まれ、体内に入ってから、それらのデンプンが化学変化によって糖分として体内に取り込んでいることがわかります。

このブログでも、度々、紹介・引用している書籍なのですが、

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  断糖のすすめ』

  ハタイクリニック院長、西脇俊二 著
  株式会社ワニブックス


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この『断糖のすすめ』によると、ご飯の茶碗一杯で、米から胃と腸で分解されて、体内に配分される糖分であるブドウ糖の量を換算すると、なんと角砂糖11個分に相当しています。
食パン一枚でも、同程度の糖分を、その食パン一枚で保有しているのです。

つまり、私達が全く砂糖の入っていない一食分の食事を取っても、その一食の中に、ご飯か食パンがあれば、大量に糖分補給ができていることがわかります。

なので、現代の私達は以下に大量の糖分を取りすぎているかが、あなたにもわかるでしょう。

最近の食卓に登る調味料もよく見てください。
ケチャップとかマヨネーズとドレッシングとか、その他にも様々にありますね。
それらの成分表示されている、あの小さな文字を、人によっては虫眼鏡で覗いて、その文字を読むと、かなり多くのそれらの調味料の原材料として「砂糖」という表記を、あなたも発見できることでしょう。

そう。
現代社会の私達は必要以上に糖分を取りすぎていることがわかります。
糖分補給という形で、私達・日本人に必要とされるのは、せいぜい、お米つまり、ご飯だけで良いことがわかります。
ですから、逆に言えば、弥生時代に中国大陸から伝わってきたとされる、お米つまり、ご飯だけで、私達は十分な運動エネルギーを補給できることがわかります。
実際、その弥生時代の頃の食生活を考えてみても、そこには、ケチャップとかマヨネーズとドレッシングも無かったことも誰でもわかるでしょう。
また、その時代には、もちろん、甘いお菓子も一切ありません。

(余談ですが、果物であるミカンとかブドウとかリンゴとか、その他、多くの甘い果物も、弥生時代の日本には存在していませんでした。それらの甘い大半の果物は、平安時代などに中国に遣わされた遣唐使によって、大陸から持ち込まれたことがわかっています。日本原産の甘い果物といえば、桃とか柿ぐらいだったことがわかっています。それほど甘いものが無い当時の日本社会で、どうやったら、虫歯という病気が発生できたことでしょうか?)

日本発の調味料として醤油がありますが、その原型ですらも鎌倉時代に作られているのです。
(最近では、その醤油の中にも砂糖を入れているものが多いので注意されてくださいね。)

なので、読者の方々も次第に次の疑問を抱き始めるかと思います。
「私達は、どうして、そんなに大量の糖分を日々の食生活で取っているのでしょうか?」と。
この答えとして、あっさりと、私達がわかるのは「美味しさを追い求めるために、糖分を追い求めている。だから、現代に住む私達は大量の砂糖を食べている」ということがわかります。

本来の食事というのは、「人体に必要な栄養分を補給する」というものですが、この目的も現代の食事の一つにあるのですが、もう一つ大きな目的としては「食事というものを娯楽として楽しみたい」という欲求から生じる目的によって、私達は必要以上の甘さを求める結果、大量の砂糖を欲していることがわかります。
もはや食事というものは、その本来の目的を逸し、かつ、超えていることがわかります。

これが私達の社会や人体あるいは地球環境に強大な負荷をかけていることがわかります。

なぜならば、上にも書き続けているように「砂糖はたった2500年前に発明された」とあるならば、砂糖は完全に100%の人工調味料と言えるし、たった2500年前に発明されたような化学物質が人体や動物の体内に入る場合、たいていの場合、その身体の中に悪循環をもたらすことが知られているからです。

なぜならば、私達・人類を含む動植物の全ては、地球生命の誕生以来の遺伝子DNAを使って生きていることがわかっています。
当然、その自然由来のDNAは、地球誕生以来より、地球上に存在していた自然な物質を使って、その体内のシステムを作り出しています。
当然、私達の人体内部のDNAも、私達が日頃、見慣れている物質を使用して、自らを形成・育成しています。
なので、例えば、それまで、全く地上に存在していなかった全く新しい化学式で作られた新物質を体内に取り込む際には、ほとんど多くの場合、かなりの異常反応を生じて、病気を発生させることが知られています。

ちょっと現代的にわかりやすく書いてみると、たった今現在、化学のちからによって、それまでの地球に存在していない新物質が科学者の手で作られたと仮定しましょう。
そして、その今まで地球上に存在していなかった新物質を、あなたが食べた時、ほとんどの場合、重い病気になることが知られています。
それは、なぜかというと、仮定の上での、あなたの体内のDNAは、その地球上に存在していなかった新物質ですから、毒物と体内のDNAはみなし、その結果、病気が生じるのです。
それと全く同じことが、Wikipediaの文献によると、約2500年前の東インドで起こったことがわかると思います。
「約2500年前の東インドで新物質であるところの砂糖が発明された」のですからね。、、、

そして、それらの新物質というのは、少し食べただけでは、あるいは、ほんの1年位では、異常が発生せず、少しずつ少しずつ時間をかけて、人体に悪影響を与えてくるものもあることが知られています。
「新物質」ですから、GMO(遺伝子組み換え食品)も同じだと言えます。

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■3:日本の砂糖の歴史からわかること
■■3.1:日本の場合
■■3.2:古代の虫歯を考える

■■3.1:日本の場合


次にWikipediaから日本での砂糖の歴史について考えてみましょう。

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砂糖 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E7%B3%96#%E6%AD%B4%E5%8F%B2

純然たる舶来品

日本には奈良時代に鑑真によって伝えられたとされている[15]。

最終更新 2024年4月19日 (金) 13:28 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。

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つまり、日本では奈良時代以前には、全く砂糖が存在していなかったことがわかります。
奈良時代や平安時代では、天皇とか絶対貴族のような人々しか食せない食べ物であったことが知られています。
それから、少しずつ時代が経つにつれて、上級武士とか下級武士に伝わる感じで日本に広まってきたことがWikipediaを見てもわかります。
Wikipediaに「こうした動きによって19世紀にはいると砂糖のかなりは日本国内でまかなえるようになった」とありますので、実に、砂糖が日本人全体に広まったのは、なんと、地球40億年の歴史と比較して、たった少し以前の明治時代からであったことがわかります。

なので、江戸時代以前には、日本には全く歯医者というものが存在していなかったことも、うなずけます。

(この原稿を書いている現代では、賞賛の思いを込めてなのか、それとも皮肉交じりの思いを込めてなのかは、わかりませんが「日本ではコンビニの数よりも歯医者が多い」と巷で言われていますが。、、、)
(なので、私なぞも「人が砂糖を食べだして、さほど時間も立っていないので、砂糖を止められるだろう」と思って実行したら、簡単に止められたわけです。)

しかし、昔の世界で容易に砂糖を手に入れるこのできた貴族は、ほとんど砂糖の手に入れることのできない一般庶民とは違った健康状態になったことが、私達にも簡単に推測できると思います。
以下の例を、さらにWikipediaから引きます。

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藤原道長 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E9%81%93%E9%95%B7#%E6%99%A9%E5%B9%B4

晩年

万寿4年12月4日(1028年1月3日)、病没。
享年62。
死の数日前から背中に腫れ物ができ、苦しんだとされ、癌または、持病の糖尿病が原因の感染症ではないかといわれている。

        (、、、中略、、、)

人物・逸話

晩年はかなり健康を害しており、50歳を過ぎたあたりから急激に痩せ細り、また水をよく飲むようになり、糖尿病が発症したと思われる。
さらに視力も年々衰えて、目の前の人物の顔の判別もできなくなった事から、糖尿病の合併症としての視力低下と思われる。
それに加えて胸病(心臓神経症)の持病もあった。

最終更新 2024年4月21日 (日) 11:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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藤原道長の最後については、彼の最後を記した文献などがありますので、上のような症状が記載されています。
また、この平安時代頃の、食生活には、天皇とか藤原一族のような絶対貴族しか砂糖を食せなかったことから、上の事例にも理解が行きます。

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■■3.2:古代の虫歯を考える

また、上の事情も踏まえながら、古代の虫歯の状態についても考慮したいと思います。

私もテレビで、「イランとかイラクなどのメソポタミア地方の古代貴族の墳墓から、古代人の遺骨が発掘されて、その古代人の遺骨の歯から虫歯の跡があった」という報道があったのを記憶しています。

どのテレビ番組であって、その古代人の遺骨の骨が、どれほどの以前の時代であったかは、残念なことに失念しているのですが、1000年か2000年ぐらい以前の古代人であったと思われます。

ここで読者の方々に、しっかりと記憶していただきたいことがあります。それは以下のことです。

  「昔の少数人種である一人か二人ほどの貴族の歯に虫歯があった。  ---->  しかし、数多くの一般大衆である、民衆の方々に虫歯があったかどうかはわからない。」

という事実です。
確かに、1000年か2000年ぐらい以前の古代人の貴族の歯に虫歯の痕跡があったことは事実だったのでしょう。
しかし、その、たった一人か二人ほどの古代人の貴族の歯に虫歯の痕跡があったからと言って、「それ以外の数多くの一般大衆である、民衆の方々も虫歯であった」とは報道されていないことに、非常に注意してください。

他の報道でもそうなのですが、私達でも、かなり意外な事実の報道に接することがあります。
中には悲惨な事件であったりすることもあります。
しかし、よく見ると、その事件を引き起こしたような人物というのは、例えば、1億人いる国があるとするならば、その国の中の、たった一人か二人ぐらいの人物が、その悲惨な事件を起こしていた、という事件や報道を見かけたりします。
確かに、そのような事件に巻き込まれた被害者の方々には、お悔やみの言葉が出ますが、そのような事件は、その1億人いる国では、そのような事件の発生率は、1億分の1ぐらいだとわかります。

にも関わらず、そのような稀な事件が大々的に報道され、かつ長期間報道されますと、そのような報道を受け取る側の大多数の人々は、そのような一連の報道を受ける結果、「このような悲惨な事件が、自国内で多発しているらしい」と誤って、その報道を受け取りがちになるのです。

これは確かに誤報ではありません。
しかし、その報道を受け取る側の方が誤って、それらの事実を感じるので、誤認(ごにん)と言われている状態です。
現代では、マスメディアの大々的な情報流布の結果、その視聴者の側である大多数の人々の間で、この誤認が非常に起きやすいことに、十二分に注意されてください。

話が少し横にそれたので、元に戻しますが、古代貴族の一人か二人ほどの歯から虫歯の痕跡が発見された事実があっても、残る大多数の一般庶民の方々が虫歯で苦しんでいたかどうかの報道までは、そのテレビ番組ではされていないのです。
古代貴族ですから、その当時でも、チーズとか、かなり甘い果物であるブドウとかオレンジとかを、その古代貴族は食していた可能性があります。
チーズは乳糖であり、ブドウとかオレンジは果糖ですから、つまり糖分ですので、その組み合わせの食べ物を好んで食べていたら、その古代貴族は虫歯になった可能性は高いです。

以下の引用文献を示しますが、虫歯菌つまりストレプトコッカス・ミュータンスは主に糖分を食して、酸性物質であるグルカンを排出し、そのグルカンの酸性が歯を溶かすからです。

(以下、『Wikipedia』より抜粋引用)
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●ストレプトコッカス・ミュータンス - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%97%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9

(、、、中略、、、)

う蝕における役割[編集]

(、、、中略、、、)

 2. スクロースやマルトース(麦芽糖)などの糖類を代謝することにより乳酸を産生する。
この結果、口腔内環境は酸性(最高でpH4近く)になり、エナメル質の脱灰が起こる。
特に、プラーク内は唾液による水素イオン指数(pH)の緩衝作用が弱いためう蝕になりやすい。

  • 最終更新 2022年11月27日 (日) 22:50 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。

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(引用終わり)

グルカンが歯を溶かす現象こそが虫歯の本質だからです。

ですから、古代貴族はチーズとか、かなり甘い果物であるブドウとかオレンジを手に入れることができたので、彼等は虫歯になった可能性もありますが、そのような甘い食べ物を手に入れることのできないと思われるような、一般大衆の人々ならば、あるいは、あえて、そのような甘い食べ物を食べずにいた人々ならば、そのような方々は虫歯にならかなった可能性が高いのです。

(見ようによっては、古代貴族達は自分達の富裕さによって手に入れた砂糖などの甘い食べ物を食することによって虫歯とか病気を得たりしたので、彼等の富裕さそのものが彼等にバチを当てていた、ようにも見えることでしょう。対する甘いものを食べない数多くの一般庶民は、富裕でないので、その富裕でない状態こそが、一般庶民の方々を守っていた、というようにも見えることでしょう。)

ですので、砂糖を口に入れれば、虫歯菌が大発生することも知られていますので、これらを考慮しても「私達は砂糖は止めたほうが良い」と言えることでしょう。

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■4:糖尿病の原因でもある砂糖

糖尿病の原因と、その症状については、以前からこのブログでもお伝えしているのですが、ここでも再び書きます。

現代社会での、大量の運動不足から発生している糖尿病ですが、その原因は、運動不足によって体内の糖分が適切に
消化されず、その糖分が炭化つまり炭(すみ)になります。
その炭が血管に詰まり、血管を傷つけたり、血管を破壊します。
血管が破壊されると、その血管の先に付いている細胞に血液が行かなくなるので、それらの細胞に酸素や栄養分が届かなくなるため、それらの細胞が弱体化そして死滅します。

なので、糖尿病の重症患者となると、手足の先が腐ったりしますので、手足切断とか失明も起きます。

上に書いた「体内の余剰となった糖分が炭化して、それらが体内の血管を破壊し、よって、手足切断とか失明が起きる」という過程(プロセス)が、以降の文章にとって大事なポイントになってきますので、ぜひ覚えて頂きたい過程です。


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■5:砂糖が原因とされる、その他の病気についての考慮
■■5.1:アルツハイマー認知症
■■5.2:統合失調症
■■5.3:リウマチ
■■5.4:癌の増加原因


■■5.1:アルツハイマー認知症


砂糖についての危険性を私達は考えているのですが、ここでは本題に入る前に、私達の世の中にある演繹法(えんえきほう)という手法を紹介します。
多くの人々も知っているかもしれませんが、演繹法の概略を書きますと「すでに十分に、その効果が証明されていて、人に知られている方法を用いて、まだ解決していない問題を解いていく」という方法のことです。

高校生の数学で数学的演繹法という手法を習った方も多いかもしれません。
例えば、何かの数学の公式があるとします。
そして、数学の何かの問題が出てきたとしたら、以前に、その数学の公式を使ったら、うまいように行ったので、今回も、その公式を使って、その問題を解こうと努力する、という方法のことです。

私達は今、アルツハイマー認知症について考えようとしているのですが、これに演繹法を使って考えてみたいと思います。
この場合の私が例を挙げた「数学の公式」に相当するのは、前章『■4:糖尿病の原因でもある砂糖』で知られている砂糖の人体を破壊する作用である「体内の糖分の炭化」です。

アルツハイマー認知症の症状は、脳の萎縮や脳細胞の極端な減少による、ひどいまでの記憶力の低下とか、行動の異常あるいは精神の異常です。
アルツハイマー認知症の原因の完全な解明には、いまだ至っていないのですが、「アルツハイマー認知症は非常に糖尿病と関連が深い」と言われています。

そこで、読者の方々も私が上に書いている演繹法を使って頂きたいと思います。
「体内の糖分の炭化によって、人体内の細胞が失われる」ということがわかっていますから、その体内中の糖分の炭化したものが、脳内に入って、脳細胞を破壊していると予想できる、と演繹法で予想がつくと思います。

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■■5.2:統合失調症

次に統合失調症についてですが、この統合失調症というのは、あらまし程度に書くと、幻覚や妄想を主体とした様々な精神疾患を伴う精神病のことです。
この統合失調症という精神病についても、砂糖との関連が指摘されています。
まずは以下の引用文献を読まれてください。

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統合失調症 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%A4%B1%E8%AA%BF%E7%97%87

2021年、東京都医学総合研究所などの研究グループが、思春期に砂糖を過剰摂取すると、脳の毛細血管の炎症により神経細胞のグルコースの取り込みを低下させ、統合失調症などの精神疾患の原因となる可能性を発表した[60]。

最終更新 2024年3月27日 (水) 10:33 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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この統合失調症の原因のプロセスも、上で書いた『■■5.1:アルツハイマー認知症』のように、「炭化した糖分が体内の血管を傷つけ破壊する」というプロセスから、私達は演繹的に砂糖の危険性を推測することが出来るわけです。

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■■5.3:リウマチ

次には自己免疫疾患の一つであるリウマチも、その危険性を見てみます。
まずは私の見かけた文献を引用します。

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関節リウマチでやってはいけないこと | リペアセルクリニック東京院
https://fuelcells.org/topics/19165/

関節リウマチでやってはいけない!避けるべき食料品とは

まず、関節リウマチには症状を悪化させる可能性のある飲食品があります。それについてご紹介しましょう。
砂糖に注意

砂糖の摂取は、元気な人であってもある程度の制限はすべきですが、関節リウマチを患っている場合は特に注意が必要です。

217人の関節リウマチを有する患者を対象とした、自己申告による研究では、20種類の食品のうち、砂糖入りの炭酸飲料とデザートを摂取することが、関節リウマチの症状を悪化させることと関係があると、報告しています。

(出典: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5563270/ )

さらに、約19万人の女性を対象とした大規模な疫学調査では、毎日1缶程度以上の砂糖入り炭酸飲料を摂取している人は、全く飲まない、あるいは毎月1缶未満程度しか摂取しない人に比べ、リウマチ因子陽性の関節リウマチを発症するリスクが63%上昇していました。

(出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5563270/)

(出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4135503/)。

つまり砂糖は、「関節リウマチの悪化因子」であるだけなく、「発症リスクを高める因子」でもある可能性があるということです。なお、砂糖は、キャンディー、炭酸飲料、アイスクリームだけでなく、バーベキューソースやドレッシングなどのようにあまり目立たない食料品にも含まれているので注意が必要です。
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上の引用文献をも読みながら、私が上に書いている演繹法を使って、検証・考慮されてみてください。
「砂糖などの、炭化した強力な糖分が体内の血管を破壊する結果、その付近の細胞をも破壊する」というプロセスから演繹的に、その危険性を感じてみてください。

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■■5.4:癌の増加原因

癌の増加原因にも砂糖の関与が、以下の引用文献のように指摘されています。

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砂糖 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E7%B3%96#%E7%A0%82%E7%B3%96%E3%81%A8%E5%81%A5%E5%BA%B7

砂糖が及ぼす悪影響として疑われている主なものは、虫歯発生をはじめとし、脂質代謝異常、心臓血管系疾患、肥満、糖尿病などの発症、癌への関与、高血圧の発現、反応性低血糖の惹起、集中力低下、成績低下、多動、非行、犯罪への関与、種々の精神的問題の原因など多様であり、カルシウムを奪い骨を弱くするという日本独自説もある。

最終更新 2024年4月19日 (金) 13:28 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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読者の方々にも、ネット上で様々に検索してほしいのですが、砂糖は癌の発生の原因とはされていないそうですが、癌の増加原因として指摘されています。
癌細胞は、大いに砂糖を好むからだそうです。

(この件については、「砂糖は波動が低い」ということを知らないと、その害を未然に防ぐことが難しくなってくるかと思います。私達が世を見回してもわかるように、大勢の方が砂糖を好んでいます。また、土の上に砂糖を撒いても、多くのアリが群がってきます。また、虫歯菌もこの砂糖により大繁殖する、ということは「砂糖が多くの生き物を引き寄せている」ということがわかると思います。つまり砂糖は波動が低いのです。ブラックホールのように近づくものを手あたり次第に引き寄せます。つまり多くの人間も砂糖を好んでそれを食べますが、それと同時に、この理屈によって虫歯菌などの数多くの悪玉菌をも引き寄せるのです。その結果、人も虫歯などの病を得るわけです。癌細胞が砂糖を好む理屈も、上から行っているように、演繹的に推測がつくかと思います。これに反して塩は波動が高いと言われています。「塩は魔を払う」と言われていますが、そのように塩の殺菌作用によって悪玉菌が寄りつけません。これによって塩の周囲は清潔さが保たれている、というわけです。このあたりは、この手の知識がないと、様々な病の予防がしにくくなるので、この知識は覚えておいたほうが良いかと思います。後々、読者である、あなたの病の予防に様々に役立つかと思います。)

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■6:結びに

他にも、砂糖とか総じて甘い食べ物や調味料というものには、依存傾向があることが知られています。
要するに、人体の方で、一旦、甘い食べ物や調味料を食べると、それらに対して、人は病みつきになってしまうのです。
これは生理的に身体が、その作りをしているからです。
なので、砂糖というものは、100%の人工調味料でもあるし、いったん体内に取り入れると病みつきになって止められなくなるし、そして徐々に人体を破壊していくので、これですと「砂糖は麻薬である」と言い切ってしまえると私は考えています。

なので、ここからも、私の方から「砂糖は止めたほうが良いと思います」と、この記事の読者である、あなたに勧めることができるでしょう。
しかし、どんな人にも自由があります。
ですので、「私は、どうしても砂糖を取り続けたい」と言われる方にも、その自由がありますので、そのような方は、もちろん、砂糖を取り続けても良いでしょう。
しかし、砂糖を取り続けたいと言われる方々にお願いしたいのは「私が上に書いた記事を、どうか一読した後で、もう一度、その件を考慮してみてください」というものです。

ある人ならば、このような私に「それですと、あなた一人が砂糖を止めたら良いだけではないでしょうか?」と言ってきてくださる方もおられるかもしれません。
しかし、現代社会で、砂糖の有害性を知らない方が「砂糖はとっても美味しくて甘くて、素晴らしいものだよ」と言いながら、何も知らない他の人々に砂糖を勧めたり、あるいは、自分のペットであるところの、何も知らない可愛い犬や猫に、砂糖をかなり含んだ食物を与えている人を、あなたは見かけたことがないでしょうか?
あるいは、それらの状況下で、私達の可愛いペットである犬や猫達は自分で自分の歯を磨けますか?

上の私の疑問文が、私に「それですと、あなた一人が砂糖を止めたら良いだけではないでしょうか?」と勧めてくるような方への、私なりの返答となるかと思います。

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今回の記事の結びなのですが、私は砂糖の危険性を考えるたびに、昔、大西洋を処女航海中に氷山に衝突して沈没したタイタニック号を思い出します。
タイタニック号が氷山に衝突した時、振動で船が揺れたそうですが、一説によるところでは、船の乗務員が乗客を安心させるために、乗客に言って回った、とされる言葉があるそうです。
その言葉とは「このタイタニック号が沈むことはありません。どうか、皆さん、落ち着いてください」というものだったらしいです。
本当に、そのような言葉で乗客達を安心させたのかはわかりませんが、上のエピソードを砂糖に対しても同じようなシーンが見かけられるのです。

つまり、私達の社会の間で「皆さん、砂糖は安全で、とても美味しい調味料です。どうか安心して食してください」と。、、、

上のタイタニック号の場合ですと、たいていの乗客は安心したと聞いていますが、一部の乗客は安心せず、タイタニック号からの脱出を図った、と聞いています。

今回の記事の読者の方々も、現代の巷に出回っている砂糖を見て、なぜか、タイタニック号の悲劇のエピソードを脳裏に思い描く方々もおられるのではないでしょうか。

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冒頭に返って、私が『■1:始めに』で書いた文章

    「もし私が現在のこの時点でジョージ・オーウェルであって、私が上に挙げたシーンを描くとするならば、砂糖ではなく、自然由来のブドウとかオレンジとかリンゴとか、それらをそのシーンに用いて、自由の象徴と幸福への象徴を描いたかと思います」

と書いたのですが、その意味が、この「■6:結びに」に来た段階で、読者の方々も実感できたのではないかと思います。

砂糖の危険性について、読者の方々と共に考えてみました。