フイルムカメラだった頃、
写真は現像してみないと出来映えがわかりませんでした。
フィルム代もかかってしまうから、
1枚1枚丁寧に慎重に写していました。
それからデジカメが出て来て、
撮ったその場で写真を確認出来るようになり、
出来が悪ければ即削除出来るという
手軽なものになりました。
それでもまだ、被写体との対話はあったように思います。
ところが更に進化して携帯やスマホに
もれなくカメラが装備されるようになって
益々写真が手軽になったら・・・
みんなどこでもここでもパシャリパシャリ。
撮ること、SNSで目立つことに一生懸命で
被写体はおいてけぼりになりました。
パレードもびっくりしたけど、
もっとびっくりしたのは西城秀樹さんの
葬送の車をみんな一斉にカメラに収めている
姿ですよ!
(テレビでたまたま見ました)
被写体へのリスペクトはどこに行っちゃった
んでしょう。
インスタ映えなんて言葉が流行って来たら、
かわいい食べ物を撮るためだけに注文して
食べずに残して言ってしまう人も増えたとか。
写真の撮り方はすっかり変わって
しまったのでしょうか。
いつから
「自分のため」になってしまったんでしょうね。
有名人さんも勝手にパシャパシャ撮られちゃう
んだから大変です。
カメラを向ける相手のことを考えないとね。
本来は撮ってもいいかどうか聞いて、
「いいですよ」って言われたら撮るものです。
それが相手を敬う氣持ち♡
いつから勝手にカメラを向ける無作法な
世の中になっちゃったんだろう。
右へ倣えの集団心理はコワイコワイ。
大勢の知らない人から一斉にカメラを向けられたら
どんなに不気味か不快か・・・。
被写体に敬意を表しつつ心を込めて撮られた写真は
見た者の心を動かします。
私はそういう写真が好きです。
ただ撮りゃいいってモンじゃない。
自慢するためだけに撮った写真に
魅力なんてない。
「いい写真が撮れた」って有頂天に
なってるかもしれないけど、
心のない写真はいい写真なんかじゃないよ。
絶対に。
ただのひとりよがり。
ほんとにいい写真は見て心が動く写真だよ。
やたらめったらカメラを掲げないでほしいな。
相手を想って相手と対話しながら心を込めて撮った
写真で溢れるといいな。
花でも、動物でも、食べ物でも、人でも、電車でも。
自戒も込めたぼやきでした・笑
ゆづにも今度謝らなくちゃ。
「勝手にカメラ向けてごめんなさい」って。