これは10年前に肺がんで亡くなった父の闘病記です



【丸山ワクチンが父にくれたもの】


使える抗がん剤がなくなり、退院してきた父は生きる希望を失って、元気も食欲も失くしてしまい、さらに精神状態も不安定になっていました。

その様子を見た看護師さんが、父に治療を諦めなくても、まだ治療法があることを話してくれました。その治療が免疫療法の丸山ワクチンで、副作用もほとんどないということでした。

丸山ワクチンは2種類のワクチンを交互に打つもので、看護師さんが週に3回、月水金と訪問で来てくれていたので、その時に注射を打ってくれることになりました。

《そして父の場合は、この丸山ワクチンが、父が過ごした残りの時間に元気と希望を与えてくれました》

看護師さんからまだ治療法があることを聞いた父は、元気を取り戻していき、同時に食欲もでてきました。

精神的にも安定して穏やかな気持ちで過ごせるようになったことで、家族も父と笑顔で会話をすることができるようになりました。

自宅では、医療用の貼り薬で痛みをコントロールしたり、在宅酸素を使い息苦しさを緩和することで、お風呂やトイレも自分でできたので、普通の生活を送っていました。

天気の良い日は車椅子で散歩に出かけたりしました。その帰りには夕食に自分が食べたいものを買って帰ることが父の楽しみでした。

徐々に食が細くなっていきましたが、亡くなる数日前まで、家族と食事をすることができていました。

亡くなる1週間位前に看護師さんから、父に残された時間があまりないことを聞いた時には、自宅からは少し遠いけれど、車で父が大好きだったお寿司屋さんに、看護師さんの許可をもらって出かけました。

「うん。うまい、やっぱりここのお寿司は違う」

と美味しそうにをお寿司を食べている父の姿と声を、今でも鮮明に思い出します。

そして、これが父との最後の外出になりました。


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こころの自然療法

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