今日は子どもの誕生日。
と言っても、19歳になったのだから、
もうかなり大きくなっているのだけど…。
その彼が、先日、初めて、こう言った。
『誕生日にケーキ買ってきてよ』
『ケーキだけでいいからさ、
みんなでお祝いしてよ』
前にも書いたことがあるかな?
彼が小さい時、
私は彼の、お尻や足を
思いっきり叩いていたことがある。
当時は躾だと思っていた。
けど、全然違ってて…。
自分の不甲斐なさや苛立ちを
彼にぶつけていただけだった。
幼い彼は、とても繊細で、
だから、
本当に私のことが恐かったんだと思う。
そして、
彼が小学3年生になる頃まで、
すぐに落ち込み、
自分なんていなくなればいいと
無気力に座り込む私や、
急に泣き出す私や、
過呼吸でヒューヒューいっている私や、
怒鳴り散らす私を見ながら、
本当に心配し、
本当に怖がり、
本当に優しくされたいと思いながら
生きてきたんだなと、
今の彼を見て、そう思う。
そんな彼が、上のようなことを言った。
ケーキを用意した今日、
午後になって東京の友達のところへ
行ったと聞いた。
出がけに彼は、夜には戻るつもりだと、
そう言い残して出かけたらしい。
そして、今は21時。
帰ってくるのか、来ないのか。
ここに彼のインナーチャイルドが関わっているということに、気づいているから、実は帰ってきても、来なくても、そんなことはどうでもいいと思っている私がいる。
今回、上のように言い出せたことが、私には何よりも嬉しいんだ。
ずっと、私の顔色を見ながら、言いたいことも言えずにいた彼が、よくここまで言えるようになったなと思う。
同時に、彼の中のインナーチャイルドが、帰ってこないことで、私と主人に仕返しのようなことをしているのもわかる。
だから、彼は、家族に申し訳ないと思っていながら、連絡をしてこないのだろうし、帰って来ることもできないのだろうと思う。
彼が今、辛い思いをしていないといいなと思う。
外は雨。
少しずつ変わっていく彼。
それを少し離れて見ている私。
手を貸して欲しいと
彼は決して言わないから、
私は、ただただ祈ってる。
どうか彼が笑って生きられますように…。
彼のインナーチャイルドが、
いつか、癒されますように…。