脳梗塞の手術から約一か月たち、今度は父の胃ろうの造設の手術をしました。
それまでの父は点滴や、鼻からチューブを入れる経鼻経管栄養で栄養や水分をとっていました。
胃ろうを造設するにあたって、
もう口から食べられなくなるんじゃ…
お父さんは食べることが好きだったのに…
少なからず動揺しました。
身体を思うように動かせない方にとって、『食べること』が唯一の楽しみだという方も多いと思います。
父も美味しいものを食べるのが好きだったので、胃ろうにすることで父の生きる理由がまた一つ減るんじゃないかと心配でした。
色々思いましたが、結果、胃ろうをしてもらって良かったと思います。
広範囲の脳梗塞を患った父は長期的なリハビリが必要で、
そしてリハビリには体力が絶対的に必要です。
医師の説明では、鼻からチューブで入れる経鼻経管栄養よりも、直接胃に栄養が届けられる胃ろうの方が体力がつく、とのこと。
それに嚥下などの訓練をしやすくなる。
もちろん経鼻経管栄養も胃ろうも、それぞれにメリットとデメリットがあると思います。
父の場合は胃ろうをすることの方がメリットが高かったので、家族も反対することなく、胃ろうの手術をお願いしました。
『もう口から食べられなくなる』のじゃなくて、
『また口から食べられるように』
一般的に
胃ろう=延命治療
というイメージがあります。
(実際に加齢や病状によってそういう場合もあるでしょうが)
回復のために、一時的に【胃ろう】という選択をする事もアリなのだと、父の闘病生活を見ていて知りました。
胃ろうができた父は、経鼻経管栄養のチューブが取れて顔がスッキリ見えました。