中村哲さんの本を読んで | ひかりシュタイナークラス

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こんにちは。ひかりシュタイナークラスです。
大阪市内で、月一回、日曜日に親子でシュタイナーを学ぶ場として活動しています。
幼児から大人までオイリュトミーを楽しんでいます。小学生はメインレッスンのクラスもあり、主にフォルメンを学んでいます。

こんにちは ひかりシュタイナークラスです。


いつもひかりでお世話になっている松川先生が、中村哲さんのことを何回か挙げられてたな…と、ふと思い出しました。

ニュースでもアフガニスタンのことをよく見る今、読もう、と思って図書館で借りてきました。


「辺境で診る 辺境から見る」中村哲


雑誌や新聞に掲載された記事をまとめた本なので、内容の重複もあります。何回も出てくることで段々頭に入って丁度良いです。


911テロ前から911を経たあたりのアフガニスタンの話が、欧米側からのフィルターのかかったニュースではなく、現地事情そのまま日本語で読める。

こんな貴重なこと…と思わずにいられません。


報道ではない、現地にいる中村先生の生の声を読んでると、自分には地球の北半分のそのまた半分しか見えてなかったんだなと思います。

陸に住んでる人間も、地球の半分以上ある海の中は知らないように。意識しなければ、普段は日本含め欧米側の世界しか見えてないこと。


この本の中では、タリバンはテロリスト勢力ではなく、

「元来アフガニスタンは農業立国であり、タリバンの宗教政策は農村部の伝統的慣習を敷衍(ふえん)したものであったから、下層民や農民の大部分には違和感がなかったのが現実である。」p59

と書かれています。


ムスリム女性の全身を覆い隠すブルカだって、農村のおかみさんだと「折角旦那にお願いして一張羅買ってもらったのに(突然禁止されて)着れなくなるなんて~!」(私の意訳)ということらしく…


発信力もない大多数の女性にとっては、ブルカってそうなのか。こちらに届く、発信力のある、教育を受けた女性は都会に居るほんのひと握りなんだ…というのも初めて知りました。

声を出せる少数の言葉だけ聞こえるけど、声も出せないほかの大多数のことは聞こえてこない。

ブルカの中から見つめ返す目について、思う機会になりました。   


N.K


今のアフガニスタンの様子は、中村先生亡き後も当地で活動されている「ペシャワール会」のサイトで知ることができます。

アフガニスタンの現状ペシャワール会の今     2021年9月17日

http://www.peshawar-pms.com/topics/20210917.html



今月とそれ以降の定例会の予定です。

見学・体験はいつでも可能です。

お問い合わせフォームよりご連絡くださいね。


会では区民センター等施設の指導に従って、感染症対策をしながら定例会を開いています。


 



10/17(日)

此花区民ホール

9:30~


11/21(日)

此花区民ホール

9:30~


12/12(日)

此花区民ホール

9:30~

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