朝日新聞社の女性のための美・食・住・遊・知のフリージャーナル

「ジェイヌード」

http://opendoors.asahi.com/jn/



タリーズコーヒーや青山ブックセンターなどで入手できますが、
有名人へのインタビュー記事も独特の視点&書き方で、
新しい商品やお店の紹介もテーマがあり、
さらに友人がタームで連載を持っていることもあって
毎号楽しみにしています。


そのジェイヌードの少し前の記事で、

菅野美穂さんのインタビュー記事でこんな一言がありました


「仕事は”やりたい・やりたくない”ではなく”やるか・やらないか”。
だからこそ新しい価値観に出会えたり、
自分の幅を広げることができると思うんです」


社会人になって6年目になった私が、

まさに最近思っていたことでもありました。


もちろん、「服が好きだからアパレル」とか
「音楽が好きだから音楽業界」というのはあると思いますが、
その世界に飛び込んだのであれば、必要以上の末節にとらわれずに
目の前にある仕事に一生懸命取り組むことで
見えてくるものがある、本当にそう思うからです。


私は大学時代からコンサルティングの仕事をすると決めていたのですが
コンサルティングをする上での基礎体力やスキルを身にをつけるために
まずはシンクタンクのSE職を選びました。


ですが、文系学部卒の私は、理系院卒の同期の多い会社では
自分のシステムスキルの低さに悔しくて泣くことが度々ありました。
でも、今になって、多少なりともSEとしてスキルをつけてきたこと
あの時ああやって苦しんだことが糧になっている、と実感しています。


そして、今そう思える状況になったのは
当時の私が仕事に対して「やりたい」「やりたくない」と
選り好みするほどのこだわりもなく(こだわるほどの知識もなく)
とにかく「わからないなりに目の前のことに取り組もう」
と素直でいられたからではないか、と思います。

もし変に知識があったり、やけにプライドがあったりしたら
何でもやろうとは思えなかったかもしれません。
その結果、つかめるチャンスを逃しかねなかったと思います。


菅野美穂さんのインタビューの続きで
「こだわりがなくなって自由になっていく
その変化が、私を楽にしてくれました」とありました。


根拠のあるこだわりならいいですが、未熟な考えでのこだわりなら
いっそ取っ払ってゼロの状態になった方がいいと思います。


まだ20代。日々の業務でも自分の未熟さを実感することばかりで
吸収するべきこと、勉強するべきことはたくさんあります。
こだわりを持つのはもう少し後にとっておいて、
今はいただけるチャンスをものにする。
女優として輝く菅野美穂さんのように
そういう謙虚な姿勢を忘れないようにしたいと思います。