こんにちは。タロット占い師のなかにしゆいです。
【関連記事】
◇【父への手紙①】
◆【父への手紙②】
◇【父への手紙③】
◆【父からの手紙】
◇【父への電話①】
皆さん、ちょっと想像してみてください。
心臓をバクバクさせながら思い切って電話した時のわたしの気持ちを。
謎の着うたを聴いて、ズコーッってなった時のわたしの気持ちを。
目ヂカラ☆にゃんこ(C)ロヒシ
第一回目のコールは、不通に終わりました。
留守電に切り替わらないから、延々と謎の着うたが流れるので切りました。
「なんやねん、今の歌は…」
肩の力が抜けたわたしは、5分後にもう一度かけ直してみました。
当然ですが、またしてもあの曲が流れます。
電話はやはりつながりませんでした。
わたしは曲調と歌詞を完璧に覚えてしまいました。
(それぐらいインパクトのある曲なのです)
どうしても気になったので、聴こえてきた歌詞を試しに検索してみました。
すると、ヒットしたのがこの曲。↓
『零下52度』byチャン・スー
演歌じゃなかった(笑)
昭和の歌謡曲?
と思って調べてみたら2008年発売だった。
平成の歌謡曲でした。
どっちにしても古い(笑)
皆さん、是非一度聴いてみてください!
わたしの気持ちになって!
ズコーッってなるから!(笑)
2回電話してもつながらなかったので、夜にでも再度かけ直そうと思いました。
勇気を振り絞った後だったので、かなり肩透かしをくらった気分でしたが、心のどこかで少しホッとしている自分もいました。
「よし、出かけよう!」
気を取り直して、家を出ようとしたその矢先。
わたしのスマホが震えました。
ディスプレイを見ると、そこには父の番号が。
き、きたーーー!!!!
Have a nice day!
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◇【父への手紙①】
◆【父への手紙②】
◇【父への手紙③】
◆【父からの手紙】
◇【父への電話①】
皆さん、ちょっと想像してみてください。
心臓をバクバクさせながら思い切って電話した時のわたしの気持ちを。
謎の着うたを聴いて、ズコーッってなった時のわたしの気持ちを。
目ヂカラ☆にゃんこ(C)ロヒシ
第一回目のコールは、不通に終わりました。
留守電に切り替わらないから、延々と謎の着うたが流れるので切りました。
「なんやねん、今の歌は…」
肩の力が抜けたわたしは、5分後にもう一度かけ直してみました。
当然ですが、またしてもあの曲が流れます。
電話はやはりつながりませんでした。
わたしは曲調と歌詞を完璧に覚えてしまいました。
(それぐらいインパクトのある曲なのです)
どうしても気になったので、聴こえてきた歌詞を試しに検索してみました。
すると、ヒットしたのがこの曲。↓
『零下52度』byチャン・スー
演歌じゃなかった(笑)
昭和の歌謡曲?
と思って調べてみたら2008年発売だった。
平成の歌謡曲でした。
どっちにしても古い(笑)
皆さん、是非一度聴いてみてください!
わたしの気持ちになって!
ズコーッってなるから!(笑)
2回電話してもつながらなかったので、夜にでも再度かけ直そうと思いました。
勇気を振り絞った後だったので、かなり肩透かしをくらった気分でしたが、心のどこかで少しホッとしている自分もいました。
「よし、出かけよう!」
気を取り直して、家を出ようとしたその矢先。
わたしのスマホが震えました。
ディスプレイを見ると、そこには父の番号が。
き、きたーーー!!!!
見送るか?
まだ心の準備ができてないんですけど!
うぅぅぅぅ~。
うおぉぉぉ~!(混乱)
「もうどうにでもなれ!」
まだ心の準備ができてないんですけど!
うぅぅぅぅ~。
うおぉぉぉ~!(混乱)
「もうどうにでもなれ!」
わたしは通話ボタンを押しました。
『…もしもし』
『もしもし!』
『…もしもし、ゆいです』
『もしもし!』
『もしもし?…ゆいやで!』
『もしもし!?』
『もしもし!
ゆいやーでーーー!!』
『…もしもし』
『もしもし!』
『…もしもし、ゆいです』
『もしもし!』
『もしもし?…ゆいやで!』
『もしもし!?』
『もしもし!
ゆいやーでーーー!!』
THE・短気(笑)
大声を出したので、ようやくわたしの声が届いたのか、父が言いました。
『あっ、ゆいかぁ~』
『うん。元気にしてた?』
『お前は元気にしてるんか?』
『元気やで。今何してんの?』
『仕事やがな~』
『え!まだ仕事してんの?』
『そら仕事せんと生きていけへんからな~。頑張ってるがな~』
父の声は、とても明るく元気でした。
16年ぶりとは思えないほど、フランクな口調でした。
けれど、わたしは気づいてしまいました。
父の声が、16年前のものとは違っていることに。
歯がないのか、歯茎が弱っているのか…。
69歳の父は、日雇いの仕事をしていると言っていました。
てっきり再婚しているのだとばかり思っていたら、独りで暮らしているようでした。
『え、まだ誰も結婚してへんのかいな~』
『ほなまだ孫はおらんねんな~』
家族の近況を伝えると、ひどく嬉しそうでした。
父は言いました。
『手紙くれておおきにな。
なかなか電話こーへんから、ゆいは嫌がってるんやろな思てたわ~』
父は、わたしからの連絡を心待ちにしていたようでした。
わたしはそれを聞いて、視界がうっすらとぼやけました。
まだだ。
まだ泣くな。
『いつが休みなん?ご飯でも食べに行こう』
『ほなお父さんそっちの駅行くわ~』
『え?あたしがそっちの駅行くで?遠いやろ?』
『そんなことしたらお前が帰り電車つかわなあかんがな~』
『別にいいよ。あたしの方が若いんやし、大丈夫やで』
『何を言うてんねんな~。あかんあかん。お父さんがそっち行くから』
わたしは上を向いて話していました。
涙がこぼれ落ちてこないように。
そうか。
わたしは「子供」なんだ。
父は「お父さん」なんだ。
子供は親に甘えてもいいんだ。
これが父と娘の感覚ってやつかぁ。
その感覚を体感できたことが、とても嬉しかったです。
わたしは父と話し終えた後、家を出ました。
空は快晴でした。
秋の空気は澄んでいました。
太陽の光が眩しかったです。
ペダルをこぎながら、目に映る景色を眺めながら、涙を流しながら、わたしの胸に去来したもの。
人生はこんなにも痛くて、
こんなにも美しいものなのか。
きっとわたしの魂は、痛みと向き合うことで成長する道を選んだんだなぁ。
だから今、
わたしはこんなにも感動しているんだろうなぁ。
道はまだまだ続いている。
ゴールはまだ見えないけれど、目指す先はある。
ここから始まる何かが、この先でわたしを待っている。
わたしはそれを信じて、ただ進めばいい。
大声を出したので、ようやくわたしの声が届いたのか、父が言いました。
『あっ、ゆいかぁ~』
『うん。元気にしてた?』
『お前は元気にしてるんか?』
『元気やで。今何してんの?』
『仕事やがな~』
『え!まだ仕事してんの?』
『そら仕事せんと生きていけへんからな~。頑張ってるがな~』
父の声は、とても明るく元気でした。
16年ぶりとは思えないほど、フランクな口調でした。
けれど、わたしは気づいてしまいました。
父の声が、16年前のものとは違っていることに。
歯がないのか、歯茎が弱っているのか…。
69歳の父は、日雇いの仕事をしていると言っていました。
てっきり再婚しているのだとばかり思っていたら、独りで暮らしているようでした。
『え、まだ誰も結婚してへんのかいな~』
『ほなまだ孫はおらんねんな~』
家族の近況を伝えると、ひどく嬉しそうでした。
父は言いました。
『手紙くれておおきにな。
なかなか電話こーへんから、ゆいは嫌がってるんやろな思てたわ~』
父は、わたしからの連絡を心待ちにしていたようでした。
わたしはそれを聞いて、視界がうっすらとぼやけました。
まだだ。
まだ泣くな。
『いつが休みなん?ご飯でも食べに行こう』
『ほなお父さんそっちの駅行くわ~』
『え?あたしがそっちの駅行くで?遠いやろ?』
『そんなことしたらお前が帰り電車つかわなあかんがな~』
『別にいいよ。あたしの方が若いんやし、大丈夫やで』
『何を言うてんねんな~。あかんあかん。お父さんがそっち行くから』
わたしは上を向いて話していました。
涙がこぼれ落ちてこないように。
そうか。
わたしは「子供」なんだ。
父は「お父さん」なんだ。
子供は親に甘えてもいいんだ。
これが父と娘の感覚ってやつかぁ。
その感覚を体感できたことが、とても嬉しかったです。
わたしは父と話し終えた後、家を出ました。
空は快晴でした。
秋の空気は澄んでいました。
太陽の光が眩しかったです。
ペダルをこぎながら、目に映る景色を眺めながら、涙を流しながら、わたしの胸に去来したもの。
人生はこんなにも痛くて、
こんなにも美しいものなのか。
きっとわたしの魂は、痛みと向き合うことで成長する道を選んだんだなぁ。
だから今、
わたしはこんなにも感動しているんだろうなぁ。
道はまだまだ続いている。
ゴールはまだ見えないけれど、目指す先はある。
ここから始まる何かが、この先でわたしを待っている。
わたしはそれを信じて、ただ進めばいい。
Have a nice day!