私たち夫婦は、いつか日本に帰りたいと思って

 

 

ドイツで暮らしてきた。

 

 

ドイツはもう私にとって第二の故郷。

 

 

この広い大地にどれだけ癒されてきたことか…。

 

 

だから、ずっとずっと帰るタイミングを決断することができなかった。

 

 

今さら、日本に帰ってもやれることがあるのか?

 

 

思えば、日本の生活に馴染めず、日本を飛び出したようなもの。

 

 

しかし、それらの不安や恐れは、今、とても小さくなっている。

 

 

 

 

今後の暮らしのことを夫と話しながら

 

 

今、日本へ本帰国する方向へ向け

 

 

私たちの心はとても前向きだ。

 

 

この地を去ることの寂しさと

 

 

長男と三男がそれぞれドイツの他の市で生計を立てているので

 

 

彼らとの距離が遠くなってしまうことに心は痛む(罪悪感)が

 

 

高齢の父のそばにずっといられることは

 

 

何よりの安心感であり

 

 

高校生から日本に単身帰国した次男とは、

 

 

一緒に過ごす時間が取り戻せることが嬉しい。

 

 

私の中で色々な感情が交錯し始めている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、とても力強く私たちを支えてくれているのは

 

 

3人の息子たちの愛だ。

 

 

散々、好き勝手なことをやってきた親で

 

 

彼らに充分なものを与えることができなかったのに

 

 

ドイツにいる二人の息子は

 

 

私たちが日本にスムーズに帰れるようにと

 

 

動き始めた。

 

 

次男は日本での私たちをサポートしてくれるという。

 

 

頼りない親の行く末を

 

 

3人でラインで相談しながら

 

 

私たちの意思を尊重することで一致した、と聞いて

 

 

私は涙が止まらなかった。

 

 

まさか、息子たちに泣かされる日がくるなんて思わなかったな。

 

 

ただ、その愛が嬉しくて、嬉しくて

 

 

涙が止まらないのだ。

 
 
 

 

私ね。

 

 

泣けない人だったのよね。

 

 

感情を感じてはいけない、

 

 

とどこかで思っていた。

 

 

泣いてはいけない、と。

 

 

大人になってから親の前では

 

 

泣くこともなかったし

 

 

だから、母が亡くなった時も

 

 

涙はでなかった。

 

 

 

息子たちの愛にふれ

 

 

今、自然と涙を流す自分に

 

 

少し、感動している。

 

 

こうやって感情解放をしてあげることで

 

 

自分を感じることができるから。

 

 

ただ、あるがままの自分を受け入れている。

 

 

その感覚がこんなに氣持ちの良いことだったとは

 

 

知らなかった。

 

 

 

もう息子たちには感謝しかない。

 

 

私の至らなさを許してほしい。

 

 

そして忘れないで。

 

 

私はあなたたちを永遠に愛している。