原題:SHOCK AND AWE
製作:2017年 アメリカ
監督:ロブ・ライナー
脚本:ジョーイ・ハートストーン
音楽:ジェフ・ビール
出演:ウディ・ハレルソン、ジェームズ・マースデン、ロブ・ライナー、ジェシカ・ビール、ミラ・ジョヴォヴィッチ
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2002年、アメリカのジョージ・W・ブッシュ
大統領は大量破壊兵器の保持を理由にイラク
侵攻に踏み切ろうとしていた。

アメリカ中のメディアが政府の情報を前提に
報道する中、地方新聞社を傘下に持つナイト・
リッダー社ワシントン支局の記者
ジョナサン・ランデーとウォーレン・ストロベルは、
その情報に疑念を抱き真実を報道するため
取材を進める。
(シネマ・トゥデイ より)
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タイトルにもなっている「衝撃と畏怖」は
アメリカによるイラク侵攻の軍事作戦名であり

大量破壊兵器の保有を理由に
サダム・フセイン政権を打倒したわけですが

実際のところ、大量破壊兵器なんていうのは存在せず
同時多発テロをきっかけに、アフガニスタンだけでなく
イラクまで叩きたいブッシュ政権と、
それを盲目的に推し進めたマスメディアと反し

あくまで真実の報道を貫き通した
ナイト・リッダー(31の地方紙を束ねる新聞社)の
奮闘ぶりを描いた作品です。

古くは『大統領の陰謀』をはじめとして
近年でも『スポットライト 世紀のスクープ』や
『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』など
新聞記者が真実を暴く内容の作品はさほど珍しくなく

傑作、良作かどうかは、
真相に近づくほどに高まる緊張感だったり
テンポだったりが優れているものですが

残念ながら今作は時系列に沿いながら
ぶつ切りで展開しているため、緊張感がないんですよね~

電話や対面でオフレコインタビューを受ける
役人の肩書がふわっとしてて、
どのくらいの情報筋なのかがよくわかりません。

それに二人の記者の恋人、妻役で出演した
ジェシカ・ビールとミラ・ジョヴォヴィッチが
もったいない…

監督と兼務し、ロブ・ライナーが演じた
支局長は元々アレック・ボールドウィンで
降板した理由がギャラ、とあっては、
このキャスティングがどうだったのかと。

ロブ・ライナー自身も
『スタンド・バイ・ミー 』から
『ア・フュー・グッドメン』くらいまでは
順調だったんですけれどね~

ちなみに2016年の『LBJ ケネディの意志を継いだ男』でも
ウディ・ハレルソンとコンビを組んでました。

なによりこの邦題どうよ!
題材は悪くないはずなので、
もう少しぎゅぎゅっと凝縮してたら良かったのに~


記者たち 衝撃と畏怖の真実