原題:SUFFRAGETTE
製作:2015年 イギリス
監督:セーラ・ガヴロン
脚本:アビ・モーガン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:キャリー・マリガン、ヘレナ・ボナム・カーター、ブレンダン・グリーソン、アンヌ=マリー・ダフ

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1912年、ロンドン。夫と幼子との3人で生活している
モード・ワッツは、サフラジェット(女性参政権
運動の活動家)の友人の代わりに公聴会に参加し、
これまでの生き方に初めて疑問を持つ。

その後WSPU(女性社会政治同盟)のリーダー、
エメリン・パンクハーストの演説を聞き、デモにも
参加するなど運動にのめり込んでいく。しかし、
活動を快く思わない夫に家を追い出され息子と
引き離された上に、職場でクビだと言われてしまう。
(シネマトゥデイ  より)
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1910年代、婦人参政権を求めて闘った
イギリスの女性たちの姿を描いた作品。

運動家としては、メリル・ストリープ演じる
エメリン・パンクハーストが有名ですが
本作での登場は演説シーン以外にあまりありません。

主人公モードは夫と子供を持つ平凡な主婦であり
金銭的に(性的にも?)搾取されるような
劣悪な環境の洗濯工場で我慢しながら働いていました。

そんなある日、配達の途中で女性参政権を求める
女性たちのテロ行動の場に遭遇、

そのときはまだ無関係だったものの
活動家イーディスをマークしていた政府から
目を付けられるようになります。

やがて自らも運動に関わっていくモード。
夫からは離婚され、
愛する息子は養子に出されてしまうのですが…

“たった”100年前の話なんですよね~

まだ参政権も親権も認めらていない時代に
声を上げる勇気は相当なものだったでしょう。
ボコボコに殴打されるシーンなんて
思わず目を背けてしまいました。

制限なしの参政権を実現したのは
1928年だそうです。
ちなみに日本でも当時はまだ男性のみしか認められておらず
実現したのは戦後なんだとか。

ところで、そんな女性たちを目の敵にする
ブレンダン・グリーソンは
ハリーポッターシリーズでの
マッドアイが印象的でしたね~。

そして原題の「Suffragette」とは
参政権拡張論者、特に婦人参政権論者を指す
言葉だそうです。
邦題は…ちょっとわかりづらいかな(^^;


未来を花束にして