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moxa(モグサ)です。



母がリハビリ専門病院に入院しています。



入院時の調査票に、「以前の仕事」記入欄がありました。



書きました。

食品小売店を弟妹たちと経営
いまも名前だけ経営者
この話題は不穏になりがち


場所や年齢といった意識が瞬間移動する人、見当識障害? 違うかな?

そういうのと同じだと思うのです。
母の場合は、意識はここにあって、感情だけが過去に動きます。
思い出話とは違います。感情が行ってしまうのです。

過去の出来事を現在に引っ張ってくる、という表現がいいかも。

生々しい感情を込めて、

何十年も昔のことを、いまの出来事のように話すのです。


特に、悔しかったことや悲しかったこと、
そして、心配だったこと。

もう実際には何もかかわっていないのに、

店の経営の心配、

それを引き金に、

年の離れた弟妹たちの、小さい頃や若い頃の心配に、
場面がガラッと変わるように動きます。

声が大きくなり、顔つきが変わります。
そんな日は、食の乱れが起きやすいです。
そして、おなかを悪くします。

でも、いまの年齢、いまの場所、いま話している相手が

わからなくなることはありません。


認知症について調べたり相談したりするごとに、

やっぱり認知症の症状だと思います。

はっきり同じような人はいないのですが、

いろいろな事例を聞き、自分も何度も母のことを話すうち、

ここまで整理、表現ができるようになりました。


でも、「認知症だなんて、そんなことはない」と言い張る人たちには、

どう表現しても、わからないと思います。

もう、わかってもらおうとも思いません。


叔父叔母たちの理解が得られず、
moxaは身を盾にして彼らを遠ざけました。
母はだんだん、声を大きくすることが少なくなりました。
おなかを壊すことも少なくなりました。

このまま忘れてくれたらいいと思います。