いや~、やっと読み終わりました。綾辻行人の『暗黒館の殺人』。大学1年くらいのときに、高校の友人に勧められて『十角館の殺人』を読んで、それからハマりました。文庫本でしかチェックしていなかったので、『黒猫館の殺人』以来、館シリーズが数年も出てなくてどうなったかなって気になっていたのですが、去年の11月に本屋で『暗黒館の殺人』見つけました。


見つけたは良いのですが、なんと全四巻の大作でした。「今回こそは犯人当ててやるぞ」と思っていたため、連続で読む時間を見つけるのが大変でした。買った当初から読み始めていたのですが、留学準備もあり、一巻の途中で放棄してしまいました。


渡米してから読もうと思ってても、生活セットアップでなかなか時間が無くて、最近ようやく読み始められました。連続で読んだのですが、それでも2週間強かかりました。全部で1200ページ以上はありました。


「暗黒館には時が降り積もっている」


暗黒館の殺人を手にとってからもうちょっとで1年近くなります。その言葉通り振り返ると、渡米に結婚と読み終わるまで激動の時間を過ごして来ました。



この『暗黒館の殺人』、第一作目の『十角館の殺人』に勝るとも劣らない秀逸な作品だと思います。ある意味総決算であり、これがスタートとも言える作品。だいたい総決算系のものは「終わった」と感じさせるものが多いのですが、「次の作品を読みたい」って思わせる作品でした。次回作『びっくり館の殺人』がすでに上梓されているみたいですので、まずは『びっくり館の殺人』を読んでみたいです。


巻末の作者コメントを書いているときにはすでに次回作を発表済みとのことでしたので、あの意味深なコメントからするとさらにその次があるってことでしょう。それはこの『暗黒館の殺人』をベースに発展させた内容だと思います。今からめちゃめちゃ楽しみです。



間違いなく今年一番の作品です。時間がある方には是非ともお勧めしたいと思います。さらに時間があるひとは館シリーズ最初から読むと、暗黒館の殺人で味わえる感動が格別のものになるような作者の仕掛けがしてありますので、ぜひ『十角館の殺人』からお読みください。


暗黒館の殺人 1 (1) (講談社文庫 あ 52-15)/綾辻 行人
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