1977年、アメリカで食と栄養について非常に興味深いレポートが発表されました
発表した上院議員のの名をとってマグガバン・レポートと呼ばれています
当時、このレポートがまとめられた背景には、アメリカの国家財政を圧迫するほどの巨額にふくれあがった医療費問題がありました
医学が進歩しているにもかかわらず、ガンや心臓病をはじめとする病気にかかる人の割合は増加し続け
医療費も増加、ひいては国家財政を脅かすところまで迫っていたそうです
根本的な対策をたてるべく国民栄養問題アメリカ上院特別委員会が設立
マグガバン氏はその委員長でした
当時最高の医学・栄養の専門家とともに原因を調査し50ページに及ぶレポートにまとめました
それがマグガバン・レポート
多くの病気の原因がまちがった食生活と結論付けられていました
当時のアメリカの栄養学は高たんぱく・高脂肪の食事がカラダに良いとされ、
スポーツ選手・若者・お年より・からだの弱い人までよいとされていたのですね
日本で根強い「肉こそ活力の源」はこのころのアメリカ栄養学の影響です
そして、レポートで最も理想とされた食事は
元禄時代以前の日本の食事でした
主食は精白しない穀類、おかずは季節の野菜や海藻、動物性たんぱく質は小さな魚介類を少量といったものです
肉を食べなければスタミナがつかないというのはウソなのです
新谷弘実著「病気にならない生き方」より
日本も同じことをやろうとして、健康日本21、食事バランスガイドなどなど対策を打ちだしています
しかし、どれも成功していないようです
国民目線でないお役所仕事にハイジは不快感があるんです
国民の健康増進より医療費削減に主眼をおいた対策
すごくおかしい