受験サプリの講義の続きとなりますが、夢を見る能力というのは、実は、限られた年齢の特権であり、限られた人の特権になります。

 僕くらいの年になると、もう夢だのなんだの言ってる場合じゃない、現実に対処するのに精一杯で、二十代前半の頃は、あんなに意気揚々としてた連中も、もう完全に塞ぎこんでしまいます。

 じゃあ、その分かれ道って一体何かというと、それは紛れもなく、節目節目での成功体験なんですね。

 社会に出て、幾度となく壁にぶつかり、それを乗り越えてきたかどうか、自分にしかやれないことをやってきたかどうかなんです。

 僕は、幸いにも、この仕事をはじめてからは、全ての職場で表彰され、イベントをやると、生徒は、百人以上毎回集まってくれ、何より、僕のクラスに入った子達の驚くほどの成長度合いをずっと見せてもらってきたから。だから、いつだって、どこからだって人は変われるんだという事実をずっと目の当たりにしてきたから、まだ夢を見て頑張れるんです。

 受験生のみなさん、成功体験をつかんでください。早稲田や慶応には夢がある。一年くらい遠回りしたって、全然問題ない。学歴社会はまだまだ終わってないです。良い大学入っただけで、成功するほど簡単じゃないけれど、良い大学に入れば、人生が大きく動き出す。

 以前は、現実から目を背けるだけの夢なら見るな、なんて手厳しいこと言ってましたが、最近だいぶ変わりました 笑

 最初は、そんなんで良いと思う。夢見るチカラは、一部の人の特権なんだから。

 スピルバーグのお言葉、
I don't dream at night,I dream all day;I dream for a living.

夜に夢を見たってしょうがない。一日中夢を見るんだ。生きるために、夢を見るんだ。