グラタンにタバスコをかける | 柊 美来の日々粲粲(さんさん)俳句から学ぶ人生のヒント                  

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粲粲とは、あざやかに美しいさまのこと

季語を知れば生活が楽しくなる
生きていることが嬉しくなる

そんな日々を綴ります

グラタンにタバスコをかける
これは私が知った美味しい食べ方である

以前のブログで
夫がこの食べ方を全否定し
悲しい思いを綴ったのだった

ある日の夕食に
グラタンを含む数品が並んだ

私は当然ながら
グラタンにたっぷりのタバスコをかけ
美味しいと思いながら食べていた

夫はやはりタバスコをかけずに
完食しようとしていた

「ねえ、なんでタバスコかけないの?」
「俺の勝手じゃん」
はい、それ前聞きました
「なんでそんなに言うわけ?」
「占いで言われた」
と私
「占いで、私は全否定されると怒りが頂点に達するんだって」
「はっ、何それ?」
「だから、グラタンにタバスコかけるの美味しいって言ってるのに全否定されたから怒ってんの」
「何、その理由」
「はい、最後の一口にどうぞ」
タバスコを夫の前に置いた
ついにタバスコをかける夫
「もともとチーズにタバスコ合うんだから合わない訳ないじゃん」  
と夫
そんなの知ってたさ
ビザにだってこれでもかとかけてんじゃん

夫の口からは美味しいとは聞かれなかったが
合うんだという心の声は聞かれた

些細な出来事だが
私の願いは叶った瞬間だった

思いは通じるね

だって美味しいと思うものが
二人共通だったらもっと楽しいじゃん

そんな話