その当時、新しく赴任されたA所長は、わたし達の職場に革命を起こしてくれたのです。
と言うのも、とにかくアルバイトにとっては不満だらけの職場だったのですが、A所長は意見箱を設置してくれて
そこに入れられた意見を全部、それはもう即時にやってこなしてくれたのです

もちろん、中には出来ないこともありましたが
A所長は常に、アルバイトの人達が気持ち良く働けるようにを一番に考えてくれて、それはそれはわたし達にとても貢献してくれた人でした。
そんなA所長が、本日、わたしが不在にしている間に訪問に来て、もう帰ったと課長が言うのです。
しかし、何故に課長は、わたしがA所長と面識があることを知っているのか?と不思議に思いながらも
「当時、アルバイトは100人はいたので、わたしはA所長を覚えていても、A所長がわたしを覚えているわけがないですよ!」と笑って交わしたところ、課長は言いました。
「いやいや、A所長がうちの社員名簿を見て、真っ先に、みなみさんのこと知ってる!って言ってたよ!」「会えなくて残念そうにしていたよ」ですと

ええー!!あれだけの人数のアルバイトがいて、その後、移動になったA所長は数知れない人と出会っているわけなのに
こんな、わたしのこと、ちゃーんと覚えていてくれたんだ!!
と思ったら、感動して涙が出そうになりました


思えば、A所長はすごい人でした。
わたし達がやっていた電話受付の仕事を、自分も体験したいと、アルバイトのわたし達に混ざって一緒に仕事してくれたり(管理者がですよ!笑)
わたし達が定期的に業務知識度を測るテストをしていると、自分も受けてみたいと受講したり(管理者がですよ!笑)
そして
「みんなこんな大変なことをやってるんだね!すごいね!感心するよ!」
と、わたし達の業務や立場をいつも理解しようとしてくれた人でした。
そんなA所長のことだから、その当時にきっと、アルバイト全員の顔と名前を秘かに覚えてたのだと確信しました。
そして、A所長が移動になってから、何人もの所長に交代しましたが、正直、A所長以外は、ほとんど記憶がありません笑
なぜなら、わたしは当時、アルバイトという立場だったこともあり、所長側がわたし達に関わろうとしない限り、関われる機会はなかったからです。
そう思うと、そこまで人に記憶を残せるA所長、わたし達のために行動を起こしてくれたA所長は、本当に素晴らしい人だったと、つくづく思ってしまいます。
会社の決まりなんかに囚われずに、どんな意見も受け入れて、できる限りのことをしてくれる
そんな管理者は、本当に理想だし、人望も厚く、成功者だと思います。
そして、今の管理者にこそ、それを望みたいみなみなのでした!笑