録画していたムラビンスキーの番組を見た。

ロシア貴族の家系だったのに、革命ですべてが変わってしまった・・・


ん、何か覚えのあるストーリー。と思ったら以前読んだ「たゆたう春」と雰囲気が似ている。

確かあの著者もロシア革命前の時代を懐かしむひとりだ。


ムラビンスキーのチャイコフスキーとかグラズノフとかショスタコビッチを聞くにつれ、自分の中で勝手な

退廃美のストーリーが生まれてきて、番組を見終わったころにはすっかり帝政ロシアのとりこになってしまった。


ほかに心惹かれた退廃美は、国は変わるが、ドイツオーストリア。

ビスコンティの「ルートヴィヒ」と「地獄に堕ちた勇者ども」の世界にもどっぷり浸った。


終わりがあると知っているからこそ惹かれるもの。

逆にそうでなければ物事に魅力を感じない自分が問題か・・・。