慌ただしく過ぎていく日々の中で、皆さん様々な悩みを抱えていると思います
親子関係
夫婦関係
仕事上の悩み
将来に対する不安
介護問題
理想の相手に巡り会えない
妻(夫)に言えない秘密がある
等々、悩みが全くないという人はいないのではないでしょうか
私もいくつか悩みを抱えていて、ひとつが解決したと思ったら、また新たな悩みが出てくるという状態です
悩みがないのは、神様くらいでしょうか
いや、神様もみんなに幸せになってもらうにはどうすればいいのか悩んでいるのかも知れません
私が自分の悩みについて考える時、いつも思いを馳せる少女がいます
東日本大震災で両親、兄、妹を失い、家も学校も流され、祖母に引き取られた小学校低学年の少女です。
当時放映されたテレビ番組の中で、おばあさんは
この子は、私の前で涙を流したことはありません
と言っていました。
例えおばあさんの前では泣かなくとも、陰でその小さな体からどれほどの涙を流したことでしょう。
しかし、番組ではあろうことか、この少女に
今の一番の願いは何❓
とインタビューしたのです
少女の気持ちに対する配慮の欠けたこの質問は
お母さんに会いたい
妹の○○ちゃんに会いたい
等の答えを想定したものだったでしょう。
しかし、少女は涙を見せることなく、しっかりした口調でこう答えたのです。
元気な赤ちゃんを産みたい
と。
この一言で、どんな5人家族だったか分かります。
両親からたっぷりの愛情を受けて育った3人の子供達
だからこそ、自分もそんな家族を作りたい・・・・
私の悩みなど、この少女の悩み、というよりは絶望に比べると、どれほどのものでもありません。
家族がいて、その家族と住む家があり、仕事があり、好きなことができている。
どれだけ恵まれていることか・・・・
この少女は、もう高校生になったでしょうか。
その願いが叶ってくれることを祈ります。
しかし、例え叶わなかったとしても、この少女ならしっかり前を向いて歩いて行ってくれるはずです。