「美味しい?」
って 聞くと いつも君は
「美味しいよ」って言ってくれた。

31年間 1度も
美味しくない、まずい、って言わなかったね。

そんな君の優しさに甘えていた私。
もっともっと美味しい料理を食べさせてあげたかった。

君が釣ったお魚を捌く幸せ。
料理をする幸せを 母はもっと大切にしておけば良かった。
自分で釣った魚を食べる君。
満足そうな笑顔。
すべて私の宝物。