(恐怖時代 お由良)












三越劇場 『 恐怖時代 』『 多神教 』
昨日無事に千穐楽を迎える事が出来ました!








芝居に関して
素晴らしい実力のある方々ばかりで

見て、聞いて、教えを頂きながら
毎日が緊張でしたが
充実した日々でございました❤️









恐怖時代では
噺家の志ん輔さんとのお芝居で
掛け合い、間、時代の言葉づかい等…
こなす事がある中
私が先導していく役でしたので
台詞の%が高かく今までなかった役でした


力のある志ん輔さんとのお芝居
大変勉強になりました!!!












多神教は

『大阪へも 追い縋って参りましたけれど…
もう…男は、石とも氷ともその冷たさはありません
口も利かせは致しません』

恋心から、愛する男を藁人形で呪う女の役でした。






泉鏡花さんを深く知る方や、
歌舞伎で鏡花作品をご覧の方々含め
沢山もっとこうしたら…
と深く終わりの無い課題があったかも知れません




でもその中で
勝手ですが感じた事を…






自分の引き出しからと
演出家の藤間勘十郎先生に
何度もお話しをして頂き
お役を作りました





現代の女性よりになりがちでしたが
明治時代の女性の立場から

妾でも恋心を抑えられない
純粋な気持ち
強い思い


儚げで美しくあるが故の
客観的悲しさ…


綺麗な物の核に
真っ黒い小さな情念
が生まれてしまった







一回の聴覚ですと難しいかも知れません




活字の台本を
自分なりに紐解いていきますと
本当にすんなり身体に入りました


この台詞はわたしにとって
自分の夢の様な感覚でした

夢って
大筋繋がってるけど
突然想像もしない物が出てくる様な…


後は
普段たまに不思議な思いをする感覚が
あるので
それに近い様な…


台詞を
流れる様に美しく
かつ感情をダイレクトに伝える
事が今回大切な課題でした







舞台の空間でより集中する事ができ
浮遊していく様な
幸せな時間でした




こういう感覚を味わえるのは
人生できっと数少ない事なんだろう
と噛み締めて毎日つとめました






この場を与えて頂きました事
本当に感謝の気持ちで
一杯です



























(恐怖時代 お由良)
















妃鳳こころ