三重県熊野市駅付近の世界遺産を訪ねて(2024/02/12) | haiko-riderのブログ

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2010年春から現在まで、趣味で廃校休校巡りをしてます。
これまでに訪れた校舎や思い出を記事にしてます。
無分別な廃墟探索とは全く異なりますので、誤解無きように。

熊野市は、紀伊半島の南東部に位置し、津市(県庁所在地)までは約120km、

名古屋市まで約190km、大阪市まで約160kmの距離にあります。

西は和歌山県・奈良県と接し、東側は熊野灘に面しています。

また、面積の約88%を豊かな森林が占めています。

2005年(平成17年)11月1日、(旧)熊野市と南牟婁郡紀和町が新設合併し、

(新)熊野市が発足しました。

東紀州を代表する都市のひとつですが、人口は14,785人 (推計2024年1月1日)

と小規模です。

 

上図は熊野市の観光マップですが、今回はJR熊野市駅付近にある

獅子岩と鬼ケ城、You Tuberバイク女子:もとべはつこさんが

経営する「はつこ食堂」に行ってきました。

 

Google マップでの位置関係は上図の通りです。

 

大阪からは熊野市へは、奈良県を縦断する国道169号を利用するルートが

最短なのですが、土砂崩れによる通行止のため、西寄りの国道168号を利用し

十津川村経由で向かいました。

国道168号は、奈良交通バスが日本一長い路線(大和八木駅~JR新宮駅)

全長約170㎞を所要6時間半で運行しており、途中で谷瀬の吊り橋等の

見どころもたくさんあり、小生も好んで利用するルートです。

谷瀬の吊り橋は、直近では1月に訪れました。その際の記事は、こちらへ

さて、当日の天気予報は晴れでしたが、五條市大塔町天辻峠辺りは

沿道に雪が残っていました。

十津川村の風屋貯水池付近の山肌は、薄っすらと雪化粧、寒々しい光景を

眺めつつ国道168号を走り続けます。

 

風屋貯水池の水面は、吸い込まれそうな不思議な青色です。

 

 

寒さに震えながら走り、道の駅十津川郷で休憩を入れます。

足湯で冷えた身体を温め、串こんにゃくを食べます。
道の駅十津川郷は、十津川村のほぼ真ん中にあり、源泉かけ流し温泉と

雄大な自然に囲まれた十津川村の旅のオアシスとして親しまれています。

 

七色高架橋

山の中腹をモノレールのように高架橋が掛かっています。

見晴らしの良い高架の連続、快適な気分になりました。

V字渓谷美を堪能できるスポットです。

 

和歌山県新宮市熊野川町まで来ると、川幅も広く、悠然とした流れと

なってきました。

対岸は、三重県熊野市紀和町です。

 

対岸に見える長細い建物は、1994年休校、2005年廃校となった

上川小学校の校舎です。

その一段上の屋根だけ見える建物は、同時期に廃校となった上川

中学校の校舎です。

過去に何度か訪れていますので、今回は横目に通過です。。

 

さて、新宮市街からは、日本の渚百選に選定された七里御浜の眺望を

堪能しながら熊野市街に入ります。

JR熊野市駅は、こじんまりとした駅舎で駅前のロータリーも閑散と

していました。

 

お腹が減ってきたので、駅前の「はつこ食堂」で腹ごしらえです。

2階の窓から布団が干してあるのが見えました。

1階が食堂、2階がゲストハウスになっています。

2023年6月にオープンしたばかりで新しい外観です。

 

メニューです。

まぐろ丼がお勧めのようです。(大きな字で書いてあります。)

冷えた身体を温めたいので、カレー(はつこの真面目なカレー)を

注文しました。

濃厚でスパイスがほどよく効いていて、野菜や肉がごろごろ入っており

手抜きのないメニューの通り真面目なカレーで大変美味しかったです。

 

店内は、いろいろなグッズで飾ってありました。

 

バイク女子2年目のもとべはつこさんは、人気のYouTuberで、

訪れた日の前日にチャンネル登録者数が10万人に達したとのことでした。

お祝いのくす玉が吊るしてあります。

元保育士のはつこさんですが、大病を患って落ち込んでいた自分を

変えようと決心、バイク初心者にも関わらず日々奮闘、挑戦する姿が、

多くのファンを魅了したようです。

そのサイトはこちらへ

 

 

 

小生が、もとべはつこさんの存在を知ったきっかけは、

昨年3月に大阪のバイクショップでのオープンイベントのゲストとして

来られていたときに、店内では数多くのライダーで溢れていました。

どんな人なのか何も知らずに、サイン色紙を書いてもらったのが始まりでした。

後日ネットで調べたら、バイク女子として新たな人生に挑戦

していることを知り、数々のYouTube動画を観ていくにつれて

ファンになってしまいました。。

食堂のテーブルにカレーを運んで来たとき、その色紙を見せると

サインを書いたイベント会場もしっかり記憶しておられました。

大阪から遠路やってきたことに驚いた様子でした。

往路の道の駅で買った「北山村特産のじゃばら飴」を花粉症に

効くと言いながら渡しました。。

熊野市までは遠いのでなかなか行けませんが、YouTubeで応援したいと

思います。

なお、はつこ食堂については、Xツイッターで更新されていますが、

基本情報は以下の通りです。

営業日
毎週【金・土・日・月曜日】
昼11時〜14時  13時30分ラストオーダー
夜17時〜21時 20時30分ラストオーダー
定休日
毎週【火・水・木曜日】になります
ゲストハウス「はつこ宿」は毎日営業中
三重県熊野市井戸町653-12(熊野市駅の目の前)

 

さて、腹ごしらえの後は、付近の観光名所に寄ってみました。。

天候に恵まれ、穏やかな熊野灘です。

その熊野灘に向かって吠えるようにそそり立つのが獅子岩(ししいわ)

です。

奥の岬に岩肌が見えますが、鬼ヶ城(おにがじょう)です。

 

獅子岩は、国道42号の七里御浜沿いの獅子の頭部に似た形状の

岩山で高さ25mあります。

獅子岩は、世界遺産、そして天然記念物及び名勝です。

もとべはつこさんのYouTube動画にも良く出てきます。

 

鬼ヶ城トンネルを抜けて折り返すように海沿いに進みます。

水を打ったように静かな熊野灘です。

 

対岸の磯崎漁港

 

鬼ヶ城(おにがじょう)は、三重県熊野市木本町にある

海岸景勝地です。

ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」
(2004年7月登録)の一部となっています。

また、日本百景に選定されています。

鬼ヶ城東口にバイクを停めて、時計回りに散策してみます。

 

鬼ヶ城の木板看板(逆光で見づらい。。)

 

その昔、桓武天皇の頃、鬼と恐れられた海賊を坂上田村麻呂が

征伐したとの鬼ヶ城伝説が残っています。
その伝説に基づいて鬼の岩屋と呼ばれたが、後に鬼ヶ城と

云われるようになったそうです。
熊野灘の荒波に削られた大小無数の海食洞が、熊野灘に面して

約1.2km続いています。

洞窟や奇岩にはユニークな呼称が付けられています。

 

通り穴

 

千畳敷の岩壁

 

猿戻し

犬戻し

長さ百数十m、高さ数十mの絶壁。
呼称の由来は、犬や猿も引き返すほど険しい地形から来ています。

小生も歩いていて目も眩むほどでした。。

 

神楽岩

 

鰐岩

鬼ヶ城の中央に突き出た地点に浮かぶ巨岩です。
まるで海を泳ぐワニのように見えることから
鰐岩と呼ばれています。
ここから鬼ヶ城西口まで約20分かかります。
遊歩道が狭く険しくなってきたことや、
季節外れの陽気、汗ばむほどの暑さになってきたことから
ここで折り返しました。。

機会があれば、桜の咲く頃、遊歩道を一周したり、

展望台まで登ってみたいところです。