神河町（かみかわちょう）は、兵庫県中央に位置するハート型の
町です。
2005年（平成17年）11月7日に神崎町と大河内町が合併し、
神河町が誕生しました。
山林が約8割を占めており、千町ヶ峰・千ケ峰・暁晴山などの
1,000メートル級の山々に囲まれており、峰山・砥峰高原は
関西地方でも有数の高原地帯となっています。
今回は、2012年閉校となった川上小学校とススキの大群生地として
知られている砥峰高原（とのみねこうげん）に行ってきました。
播但連絡道路、神崎南ランプ下車、県道404号を市川に沿って北上、
長谷から県道39号に折れて北上します。
川上口から脇道に入ると、ふれあいマーケットの向かい側に
駐車場と大きな校舎の横顔が見えます。
幼稚園も構内にあったようです。
校舎の全景１
鉄筋校舎は奥に連なっています。
校舎の全景２
中央部が3階建校舎、隣が体育館です。
1990年（平成2年）5月完成の校舎は、すでに33年が経過しています。
校舎の近景
正面玄関
プール
校庭の様子１
校庭の様子２
周りは山に囲まれて長閑な場所です。
飼育小屋
ウサギや小鳥を飼っていたのでしょう。。
カラフルな古タイヤの遊具
滑り台、登り棒、雲梯
ジャングルジム、サッカーゴール
長らく使用されていないのでしょう。。
付近は赤い枯草に覆われており、足を踏み入れるのを拒んで
いるかのようです。
コンクリート塀に描いた思い出
当時は赤い瓦屋根の木造校舎だったようです。
2001年（平成13年）度の卒業記念制作です。
地元の伝統芸能である砥峰太鼓を披露する児童らが刻まれています。
卒業生は男児5名だったようです。
川上小学校（2012年閉校）
長谷小学校・幼稚園への統合に伴い閉校となりました。
1987年（昭和62年）全校児童は17名
最後の児童は12名でした。
統合先の長谷小学校は、全校児童17名（2022年度）と決して
多くはありません。
閉校後の川上小学校について、後で調べたところ、
環境にやさしい未来の食材として注目が集まっている食用の
コオロギを育てる研究・開発が行われているようです。
コオロギはタンパク質などの栄養価が豊富で本来廃棄される
はずだった穀物の残りかすをエサにして養殖できることから、
将来起こるといわれている食糧危機を解決する未来の食材として
注目が集まっています。
育てられたコオロギは粉末にされ、クッキーやアイスクリームとして
食べられるということです。
当日は、人の気配も無く全く想像できませんでした。。
県道39号に戻り、約10分走ると砥峰高原駐車場に着きます。
散策の拠点は、とのみね自然交流館です。
館内には、砥峰高原を舞台にロケを行っている様子、
写真パネルが掲示してあります。
東屋方面に歩いてみます。
ちょうど見頃のススキが銀色に輝いていました。
ススキの平原１
砥峰高原は、雪彦峰山県立自然公園に属する標高800～900mに
位置する面積約90ヘクタールの草原です。
ススキの平原２
日本有数のススキの大群生地で湿原では、多くの高山植物を
観ることができます。
とのみね自然交流館から少し登ってきました。
モンゴルの草原のようなススキの丘陵
大河ドラマ「平清盛」の撮影地となった場所です。
とのみね自然交流館が遠くに見えるくらい登ってきました。
ススキの平原３
一面銀色の絨毯が広がります。
ススキの平原４
東屋から展望台へと周遊すると、板張りの遊歩道まで戻ります。
とのみね自然交流館展望テラスからの眺め
2010年公開の村上春樹原作の映画「ノルウェイの森」の主要な
撮影地としても有名です。
砥峰高原が主な撮影地となった映画・テレビドラマは、以下の
通り数多くあります。
映画「ノルウェイの森」（2010年公開）
NHK大河ドラマ「平清盛」、タイトル映像、第1話、第8話（2012年作品）
テレビ朝日開局55周年記念ドラマスペシャル「上意討ち」（2013年作品）
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、タイトル映像、第1話、第2話（2014年作品）
映画「信長協奏曲」（2016年公開）
皆様も一度、砥峰高原を訪れてみてはいかがでしょうか。。
所在地：兵庫県神崎郡神河町川上801
定休日： 冬季（12月～3月下旬）は積雪のため、通行止め
アクセス： 播但連絡道路、神崎南ICから約40分