映画「Silent Love」を観てきました。

 

そこで、一言感想を。

献身的な愛情というと、女性から男性に注がれるものといったイメージが強いのですが、この映画では逆でしたね。

蒼(山田涼介)のちょっとした対応の端々に(人間社会全般に対する)愛情が溢れていました。美夏(浜辺美波)も徐々に蒼を頼っていくのですが、目には見えない「信頼感」というものが、この二人だからこそよく表されていました。そこがよかったです。

 

もともとは予告編を観て興味を持ったのですが、観終わった今となっては、「声を捨てた青年」にはちょっぴり違和感が……。

ついでにいうと、蒼は「毎日をただ生きているだけ」って訳でもないのでは……、と思いました。

少数ながらも理解してくれる友人たちに囲まれて、蒼は蒼なりに充実した生を送っていたのではないかな、と思いましたね。

 

続編というか、続きが観たかったです。ベタですけど、蒼に「夢がない」というのなら、蒼が夢を見つけて、美夏と共に支え合って生きていく姿まで描いてくれてたら、素直にいい映画として受け取れたかもしれないです。

それか逆に、現実的な描写で蒼は殺人未遂罪で懲役30年、年老いた美夏が過去の思い出を振り返る……とかでも面白かったかも(笑)

または、いっそのこと、北村(野村周平)が死んじゃって、蒼に死刑判決が下されるといった展開でも面白かったかも。

話の筋としてはそっちの方が素直な気もするのですが、「愛は動き出す」というのが描きたかったんだろうなぁと思いました。

それはそれでわかりますが、正直、少しモヤモヤ感が残る映画でしたね。

 

クリアファイルを買いました。