和がオレの部屋の戸を開けたままフリーズして

いる・・・


「………」


「ん?和どうしたの?」


「まっ…まぁくんが…

  …夏休みなのに……勉強してる〜!


 ちょっと〜雪降るんじゃない?!」


「和!酷くない💢」


「一体どうしちゃったのw」


「足ケガした時から櫻井君が教えてくれてる

 からさっ!

 夏休みの宿題は全部終わってからねっ!」


ちょっと威張って言ってやる!




「へ〜そうですか~それは良かったですね」


ん?なんか和?不機嫌?



「ま〜あなたの事だからいつまで続くやらw

 櫻井君が飽きなきゃいいですねっ?!

 今はまぁくんみたいなタイプが物珍しい

 だけなんじゃないの?」





「何でそんなこと言うの……


 そりゃオレはバカだよ…みんな帝徳高校って

 言うと無理、諦めろしか言わないよ……


 でも、櫻井君はそんなこと言わないで

 じゃあ分かんないとこ教えようかって

 一緒に勉強しよって言ってくれたんだ!!


 だから……オレ…グスン……勉強…グスン……」




和が俯くオレの頭をポンポンってして



「そうだね、動物のお医者さんになるの

 まぁくんの小さい時からの夢だもんね」



顔を上げると



優しく微笑んで



「頑張んなさいよ……悪かったねっ……」って



和が部屋から出て行った。