「ご家庭におけるお父さま、お母さまの役割を教えてください」って、

それ私が一番知りたいという皆さま、

ご機嫌いかがですか。

 

願書の下書きを提出し終えて、面接練習に少しずつ取り掛かっている頃かと思います。

 

面接における超メジャーな想定質問は、おおよそ以下のあたり。

 

・ご家庭の教育方針を教えてください

・ご家庭におけるお父さま、お母さまの役割を教えてください

・お子さんにはどのように育ってほしいと思いますか

 

 

ラーラーラーラララー 言葉にできない。

 

 

私はこれを言葉にすることができませんでした。

 

 

教育方針って…

まぁ人生いろいろあるけど、笑って元気に過ごせるようにしたいと思っています。

 

突然人生の終いへ話が進む。

 

 

家庭における両親の役割って…

 

まぁ、

お父さまの役割はATMですかね。

Aアナタ Tタクサン Mモッテイル

 

なんて言えないし

 

お母さまの役割はしいていえばWHOです。

Wワタシ Hホントニ Oオカネナイ

 

子どもには…まぁ、

人生いろいろあるけど、結局は、笑って元気に過ごせれば良いと思っています。

 

 

ラーラーラーラララー 言葉にできない。

 

 

願書・面接の見本と呼ばれる本を念のため一読しましたが

自分のことを棚に上げて「面白くないな」と思う始末。

 

いくら願書で文章にできても、言葉にして話すのは難しいことだと

面接で痛感しました。

 

 

我が家は、小受第一戦のときは母がメンタル土砂崩れを起こしていて

もはや人類とは会話をしたくない状態だったし

 

 

模擬面接に行こうよ!願書だって持ってるし!

 

 

猛獣狩りに行こうよと叫ぶウゴウゴルーガ系夫ではないため

互いに静かに密やかに自主練に励んでいました。

 

願書に記したことは一言一句、空で言えるレベルまで暗記しました。

そして迎えた面接当日。

 

 

「お子さまにはどのように育ってほしいと思っていますか」

 

 

キター!!!

私の中でヌコが踊る。

 

 

ハイ…

 

と一言返事をして深呼吸。

これ仕留めたり。

機関銃のようにしゃべりだす母。

 

こんな華麗なソロデビュー、あるだろうか。

 

 

「ご家庭の教育方針をお答えください」

 

もういっちょ―!

 

 

「私どもは・・・・そのため・・・・ですが・・っあ、しかし・・・」

 

接続詞で躓く母。

ここから不協和音が鳴り響きます。

 

「しかし・・・だからッ・・・そのためッ」

 

 

人間は一言一句完璧に覚えると、違う接続詞を使ったときに

対応不可能。

 

 

「でも」だろうが、「しかし」だろうが

「ときどき」だろうが、「しばしば」だろうが

それはなんでも良い。

 

 

しかしもうここで完全に崩壊した母。

 

「そのため、御校に入れッ・・入学したいです!!」

 

 

母が今から小学生になるための意志表明か。

 

勢いよく入口に突っ込んでいったけれど、

出口が全く違ったというダンジョンです。

 

 

「では続いて、家庭でのお子さまの様子をお聞かせください」

 

 

ラスト―!

バレーボール部のごとき掛け声が響き渡りますが、

もはや荒波にのまれた母は真っ白。

 

私の頭の中の消しゴムで、暗記してきたものは全て消されました。

 

しばし沈黙ののち、

 

「わたくしどもは・・・」

 

 

突然切り出した夫。

 

ソロからデュオへと進化を遂げます。

 

そもそも「私ども」って、私たち意見が一緒だったっけ。

そんなところから、真っ白だった私の中は

4Bの黒い鉛筆で真っ黒に変化していきました。

 

 

もはや隣で話している夫の内容が入って来ないよう・・・

 

 

「わかりました。ではお母さまは何かありますか?」

 

 

ここまで来たらもう、森のくまさん戦法に出るしかない。

 

「ある日」と夫が言えば、「先日」

「森の中」と夫が言えば、「森林の中でですね」

「熊さんに」と夫が言えば、「ベアーとですね」

「出会った」と夫が言えば、「ナイストゥミ―チューなのです」

 

 

結局私はツインボーカルにはなれませんでした。

 

 

 

私は過去の私にこう伝えたい。

 

一言一句なんてどうでもから、話の根幹を頭に入れて挑もう。

 

入口に入ったら、根幹だけを見つめてあとはアレンジで。

接続詞なんてどうでもいいし、なんならエピソードだって変えても良い。

そうすれば必ず出口は見つかる。

 

 

 

でもきっと、

私は家庭でのお母さまの役割は果たせた気がします。

 

W ワタシ H ホントニ Oオモシロクナイ