【独り言】「はじまりをはじめる」 | 樋口了一オフィシャルブログ「ポストマンライブ日記」Powered by Ameba

【独り言】「はじまりをはじめる」

こんにちは。


宣伝マンKです。


東京も梅雨入りしました。沖縄はもうすぐ梅雨明けです。


桜前線もそうですが、日本は意外と広いんですね。


さて、樋口さんの定例ライブが久しぶりに行なわれます。


是非、お時間のある方は会場までお越しくださいませ。




【樋口了一・定例ライブ Vol.31「お元気でしたか?」】


・日時:2010年7月10日(日) 開場18:00/開演19:00


・場所:東京・渋谷7th FLOOR


・料金:3500円(1ドリンク込み)




話は変わります。


このブログでも書いているように、樋口さんは「手紙」という曲を届けるポストマンとなって、「ポストマンライブ」という、呼ばれた場所に行って行なうライブを続けています。


これを始めたきっかけは、いたって簡単「手紙と言う曲だから、僕らはそれを届けるポストマンだ。だから郵便配達をしよう!」という、なんともダジャレのような話がきっかけです。(事実です!)


ただ、それを行動に移すかどうか?


僕らはシンプルに「やってみようよ!」と考えた。


しかし、実際はどうなることか見当もつかない。色んな心配事があった。でもやってみた。


それが、50回を超えるライブとなった。あの時こんなことを考えていただろうか?


たぶん、誰一人こうなるとは思いもよらなかったはず。


不思議だ。


先日、イランと日本のハーフの青年の依頼で、滋賀県まで樋口さんは「手紙」を届けに行った。


青年の名はアミール。


大分のマーサさんのラジオ番組が縁で、「手紙」と「樋口さん」に出会った。


彼は、「手紙」をペルシャ語に訳してイランの歌手に歌ってもらい、イラン中に「手紙」を届けることを夢見ている。


何年後か解らないけど、彼が思いを描き、行動に移せば、その夢には間違いなく近づいていく事だろう。


そしてその時、「あの時ここまでになるとは」と思うかもしれない。


そんな話とは逆のこともある。




「あの時こうしていれば」




例えば、亡くなった人に「もっと優しくしておけば」とか「一緒に酒を酌み交わしたかった」とか。


もちろん「死」とか「別れ」以外でも、この後悔というのは誰にでも付きまとうもの。


出来る事なら誰だって後悔するようなことはしたくない。




「あの時解っていれば」「あの時気がついていたら」「あの時、、、」




人間だから後悔ばかりして生きていくのは間違いない。否が応でも時間は進んでいくわけだし。地球は回っているのだから。


でも、思ったことを行動に移すかどうかの「気づき」見たいのものがあるかどうかだと思うんです。


その「気づき」というのは偶然じゃなく必然だとしたら、、、。


そんなことを考えます。


日々を難しく考えて生きていると疲れるかもしれないけど、いろんなことに「意味」を持って考えると、なんとなくシンプルに思えます。





昨日は「父の日」でした。


久しぶりに親父とキャッチボールでもしたくなりました。でもなんだか照れくさくて言えませんでした。


簡単なことなんです。


「親父、キャッチボールしようぜ!」って言えばいいんです。


そう。簡単なこと。




そんな「父の日」に、あるアーティストと一緒に「宅配ライブ」をやりました。


この企画は、間違いなく「ポストマンライブ」を経験したから考えついたことです。


この企画にもちろん賛同はしてくれてはいても、音響も、満員のお客さんもいない、何が起こるかわからないこのスタイルのライブに、彼にとっての心配は間違いなくあったと思います。


でも、行って歌えば解ることがあると確信がありました。


三重県の海の浜辺で、そのアーティストは、応募してくれた方の今は亡くなってしまったお父さんのために歌いました。


彼は最後の曲で涙を流しました。




1年前、このポストマンライブを初めてやった時に樋口さんは涙を流しました。




涙の訳は本人同士にしか解らないけど、何か不思議なものを感じました。




この「出前」「宅配」「出張」スタイルのライブ。


本来は、ライブハウスや、コンサートホールにお客さんを呼ぶというのが普通。その逆をやっているのがこのライブ。そんなことを続けていると何かが見えてきました。


それはまだうまく説明できないものだけど。




音楽は生まれた時から一人で歩いていく。


その音楽が辿り着いた場所を訪ねる。




また、何かが始まった。


気がする。