あの頃
冬になるとふと思い出す。
実家の周りの冬の葡萄畑。
1年かけて手入れをして秋に葡萄の収穫、出荷作業が終わり、殺風景になった冬の葡萄畑。
それでもまだ小さかった頃の俺は冬の畑も好きで、遊び場だった。
ただ畑を全力で走り回り、野原に野鳥がいたらじっと観察してたり。
ガンダムに夢中になってた頃は「アムロ行きまーす!」と叫びながら走り、藁の山に突っ込んで遊んだ思い出もある。
何もなかったけど、そこから自分なりに何かの遊びを勝手に作り出して楽しんでる。
子供は遊びの天才だね。
そして全力で遊んで帰るから夕飯がうまいんだな。これがまた。
都会で暮らすようになって思うのは、自然とふれあい、土とふれあいながら育っていたあの頃はとても贅沢な時間だったなって。
その時の培われた感性が今の自分にも活きているのもしれない。