俺は基本的に物欲がほとんどない。
何もいらない、とかではないのだが
昔、夜職をしている時も
自分のお客さんが「いいスーツ買ってあげる」
と言ってくれたのだが
対して欲しいスーツもなかったので
見に行ったけど、何も買ってもらわなかった。
昔から、お客さんや彼女さんたちを悩ませることが多かった。
「〇〇がほしい」とおねだりをしないのである。
特に歴代のホストさんたちに貢いできた女の子は困っていたようだ。
「どうやったら、こいつの心はモノで釣れるのか?」状態だったと思う。
プレゼントをあげる側も、もちろん理由があってあげたいわけで
あげることによって、自分の価値を証明したがるというところもあるのだろう。
こんな話を聞いたことがある。
「人は、時間やお金をかけたものを、重要なものと思おうとする」
これは一種の防衛本能のように思える。
例えば、長く並ぶ占い師なんてそのまんまで
「当たる」というよりは
「こんなに並んだんだから、当たってる」
と思いたいがために
脳が「当たってる」と錯覚させるわけだ。
当たるから時間がかかる、というよりは
時間がかかったから当たると思い込みたい、
みたいな感じ。
当たる人は当たるんだろうけど。
全然モテないおっさんが
高いお酒や、高いプレゼントを
キャバ嬢や女の子にあげたりして
「こんなにお金をかけたのだから、
この子は自分にとって大事なんだろう」
と錯覚させる。
大事だから、プレゼントしたのではなく
たくさんお金を使ったから、大事にしなければ、と思うのだ。
その結果、凄惨なことになったりする。
長らくヒモをやってたりすると、
そういうのが大事だな、と思うことも多くて
「こんなに長く一緒にいるんだから、別れるのももったいない。」
「こんなに長く付き合ってるんだから、好きなんだ。」
と錯覚させることができたら、結構楽だ。
もちろん
「こんなにお金を使ってるんだから、それくらい大事な人」
と思わせる意味もある。
お金や時間を使わせる理由を、
自分を絡めた感情に持っていくのが吉。
基本的に「何も欲しがらない」はかなり強い。
俺を振り向かせるために、
あの手この手を使ってくる。
それでも言う。
「別にいらない」
「気持ちだけでいい」
彼女たちは、「何なら欲しがってくれるの?」
と不安になり、
俺の表情や感情を深読みしようとする。
もう既に俺の掌の上ということは、
気づいているほど効きやすい。
一種の催眠状態に似てて、
俺はキープを長続きさせるのは得意だ。
4年中、間の2年間では、1〜2回しか会っていないのに
それでも繋がっていてくれる。
もう思考は俺でいっぱいになっている。
そんな状況を作るのが一番いい。
冗談で「物欲ないから、車か家が欲しい」
なんて真顔で言うと、もしかしたらもらえるかもしれない。
しっかりしてない依存体質の人はそうなっていくはず。