どうしたんだろう。

本当に不思議でならない。

高校生の時からほとんどの職が接客業で

「いらっしゃいませ」なんて、他人がびっくりするくらいに言ってきたはず。


ここ数日前から、それを上手く言えない。

特に頭で考えだすと、それが余計に増す。

こんなことは初めてだ。

こんな接客業は早く辞めたい。

自分が自分でいられなくなる。



思えば、接客業はとんでもなく好きだ。

人に「ありがとう」と言ってもらえるのが嬉しい。

俺の声で、態度で、心地よくできるのであればそれが一番いい。


だからこれまでの仕事は大体、接客しかしてきていない。


奉仕は「心」で行うものだと思う。

今の職場は、奉仕を強要した。

人の心は強要できないので

結果、俺みたいに嫌な人は嫌なまま。

人の心はマニュアルでは語れない。

それを理解してすらいない。

それが合わないので辞める。

ただ、それだけだ。


今、俺にとって一番深刻なのは、

「いらっしゃいませ」が言えないことなのだ。

これが本当に今自分の心を痛めている。


舌が回らない。

すごく苦しい。

接客業が好きで始めたのに、なんで言えないんだろう。

今の仕事での接客なんて、本当にしょうもなかった。

だけど、得るものは多かった。

それだけが救いだ。


どうか、どうか、もう数日だけ

ちゃんと「いらっしゃいませ」が言えるようにしてほしい。

なぜ、言えなくなったのか

それが怖くて、仕方がない。