マラドーナが亡くなった。享年60歳。早すぎると思うが、あの体型を見ると致し方ないのかなぁという気もする。
彼は強烈な反骨精神を持った、スキャンダルにまみれたフットボール史上不世出の大天才だった。
ドキュメンタリー映画を撮ったクストリッツァ監督は、彼はサッカー選手でなければ革命家になっただろうと言っていたが、そうかもしれないし、酒場でクダを巻く性質の悪い酔いどれになっていた可能性もかなり高い。
マラドーナといえば、やはり86年ワールドカップでのイングランド戦の2つのゴールだろう。
彼を英雄にしたのは5人抜きの伝説のスーパーゴールだが、彼はそのスーパーゴールよりも、その前に手で押し込んだ反則ゴールの方が気に入っていたようである。
奴らからまんまと盗んでやった気分だよと、せせら笑う我らがマラドン。
フォークランド紛争でアルゼンチンに戦争を仕掛けた大国イングランドを、まんまとペテンにかけたことが痛快だったようだ。
この物議を醸すインチキゴールを決めた後で、今度は問答無用の歴史的スーパーゴールを決めてしまうのだからぶったまげる。
イングランドを完膚なきまでに叩きのめした伝説の5人抜き。ハンドの後でこれやるか、。
あの時代背景において、あの舞台で、これほどドラマチックなことを成し遂げれば、とてつもないカリスマにならないわけがない。
国家間の代理戦争という意識で戦っていたマラドーナにとって、スポーツマンシップなんて綺麗事とはハナから次元が違ったのだ。
RIP
写真はナポリの街で見つけた、壁の落書き。
