戸田山変身体

言ってみれば、仮面ライダー轟鬼なのですけど、鬼の免許皆伝を受ける前の戸田山登巳蔵（とだやまとみぞう）が、鬼戦士に変身した姿です。

いわゆる、素体、といったところですか。

腹部のバックルには、音撃技に使用できない零式がセットされています。

弦の修行はほぼ終了していますが、まだ専用の音撃武器を持っていないのですね。

そのため、魔化魍退治は師匠の斬鬼に任せ、自身はサポートとして、怪童子や妖姫への対処を担当。

内に備えた雷の気を、拳や足先に乗せられる雷属性の技で標的を粉砕する。

正式な鬼としての仮面ライダー轟鬼と戸田山変身体、デザイン的にどこが違うのかというと……。

戸田山変身体の場合、腹部のバックルのほかに、弦の装飾が施されていない、茶色の腕輪・足輪でしょうか。

バックルと腕輪は分りやすいですが、足輪はわかりにくいですよね。

入院明けの師匠が魔化魍との復帰戦で、体力の限界を感じ引退を決意。

連戦として向かった戦いで、斬鬼の代わりに正式な鬼としてデビューしました。

苦戦するも魔化魍を討ち取ったのちに、師匠の「斬鬼」を襲名することに……の予定でした。

「斬鬼さんには斬鬼さんのままで居て欲しい」と固辞し、斬鬼への尊敬の念から襲名を断るのですね。

戸田山の「と」を取って、コードネームはトドロキ＝轟鬼と名付けられました。

企画初期では、「仮面ライダー弦鬼」という名前で、飛行する敵を倒す鬼として考えられていたらしいですよ。